還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

今日は可愛いハリネズミ親子でした

お菓子

母の日のプレゼント

 母と娘は、同じ針を持ったハリネズミだと、私は常々思っています。母娘だからと近づき過ぎて遠慮のない対応をすると、互いの針で傷をつけあうこともしばしばです。

 母は、私に会うと「帰りたい。なぜ私はここにいなきゃいけないのか。」と面会中に何度も聞いて来ます。どんなに説明しても理解されることはありません。コロナになって面会ができなかった頃、「コロナだから会えないけど、元気でいてね。」と外の駐車場から手を振る私に、ケアマネさんに手をひかれ2階のバルコニーに出て来るや否や「私を迎えに来たのでないなら、お前なんかの顔も見たくもない。さっさと帰れ〜!」とすごい剣幕で怒鳴りつけたこともあります。ある意味、元気いっぱいの92歳。

 今日はどんな様子だろうかと面会室で待っていると、スタッフに手をひかれ、「あら〜」と母は嬉しそうに入って来ました。先週、兄が数年ぶりに面会に来たので、「最近誰か会いに来た?」と試しに聞いたら、珍しく覚えていました。最愛の息子に会ったからか、これまでになく落ち着いた様子で、最近の私の家族写真などを喜んで見ながらあっという間に面会時間が終わりました。しかも今回は「迎えに来て欲しいのよ。私、家に帰りたいんだけど…無理よね〜」と遠慮がちに聞いてきたので、拍子抜け。兄貴に感謝だなあ。

面会が終わると母から「ねえ、なんかお土産ちょうだい」と催促されたので、用意していったお菓子を渡したら、またスタッフさんに手をひかれ、おとなしく居室に戻っていきました。

今日はお互い、丸くて可愛いハリネズミ親子でしたね。