石垣島への出張に行っていた夫が、知人のお庭で収穫された無農薬バナナを頂いて帰って来ました。
とてもちぎれやすくて、途中で一本もぎれてしまい、それは食べてきたのだそうです。
黒い斑点やシミが多く、売っているものに比べれば表面は見劣りしますが、1本食べてみると実はまだ歯ごたえがあり青い香りもして、見た目とのギャップに驚きました。
バナナは(色は黒くなるけれど)1本ずつバラバラにして冷蔵庫で保管するとよい、と実母に教えてもらっていたのを思い出しましたが、夜も遅く眠かったので、今回は房ごと袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れました。
翌朝、昨夜よりも追熟しているように見えました。売っているものよりも熟すスピードがずいぶんと速そうです。
これはのんびりと食べている場合ではない、と夫が提案したのがバナナスムージー。夫の口からそんなハイカラな単語が出るとは・・・。ネットで作り方も調べている様子。
「材料はバナナ、ヨーグルト、牛乳、氷だって。」と夫。
ヨーグルトはないよ、と言うと「バナナと牛乳でもいいってさ。」
氷はお腹が冷えそうなのでパス。還暦世代夫婦には胃への刺激が強過ぎますって。だってバナナも牛乳も冷え冷えだよ。
でもバナナと牛乳だけだと、昭和で言うところのミルクセーキ?みたいかな。
あ、ミルクセーキは牛乳と生卵を攪拌したものでしたかね。今となってはちょっとしたプロティン飲料にも思えますが、当時はミキサーに牛乳と生卵と砂糖を入れて、スイッチを押して「ヴィ~ン」と攪拌。それを美味しい美味しいと飲んでいたのでした・・・生卵を飲むなんて、コレステロール値の高い今は、絶対口にできない!
冷たい牛乳にバナナを小さくちぎって加え、ハンドミキサーで「ウィンウィン」と押し混ぜるとあっという間に完成。
「できたよ。」
おしゃれな雰囲気を出すためにいつもは使わない大きなグラスに注いでみました。
夫と黙って一気飲み。砂糖が無くてもほどよい甘さでしたが「これって、牛乳とバナナの味だよね・・・。」
おしゃれなカフェでいただくようなバナナスムージーとはほど遠いお味。何が違うんだろう。ヨーグルトと氷を省いちゃったから?
「上に、ミントでも載せればそれっぽくなるんじゃないの?」と夫。
う~ん。まあ見た目もあるとは思いますが、そもそも昭和ど真ん中世代夫婦が、自宅でスムージーなんぞを作ろうとすること自体無理があるのでは?
その後スムージーというのは凍らせた果物を利用するらしいというのが判明。氷を省いた段階で全く違う飲み物になったわけですね。
大きなコップ(グラスじゃなくて、やっぱりコップ!)を片付けながら思いました。
「おいしかったけどね。バナナミルク。」