「沖縄に避暑に行って来るね!」というセリフがまかり通るのではと思うような、このところの気温。体温よりも高い外気の中、出かけるのを一瞬ためらいましたが、あの日行っておけばと後悔するようなことになっても嫌なので、意を決して行ってまいりました。
母親との面会と実家のパトロールです。
途中、柔らかそうなお煎餅と羊羹を買って、予約した面会時間ピッタリに到着。いつものように体温を計測してからの入館です。相変わらず母親の居室には入れないので身の周りの整理もできませんが、15分間の面会時間を楽しい時間にするべく、今回もまたひ孫の写真をA4サイズで印刷しておきました。
入室してきた母は元気そう。職員さんに言われた通りに渋々マスクをつけますが、私と2人きりになったらすぐに外してしまいました。
最初にひ孫ドアップの写真を見せたら大喜び。「かわいいね~。」を連発して写真に頬ずり。お食い初めの写真も印刷して持って行ったら、かわいがっていた孫のKが父親として写っているのを見て「Kちゃんもパパになったんだね~。」と、また大喜び。確か6月にも同じセリフを言ってたけど、まあ良しとしましょう。
写真を見終わると急に暗い顔で
「で、相談なんだけどさ、私のこと迎えに来てくれない?あんたが夏休みの間なら時間あると思って言うんだけどね。」
ハイハイ、また始まった。帰りたいの要求タイム。今回の理由は食事が口に合わない、好きなメンチカツが出ないということらしい。家に帰れば自分の口に合うものを上手に作れるのに、だそうです。とりあえず、ふんふんと聞いておきました。
「あのさ、実は私、もう仕事を辞めたから、夏休みとかないんだよ。」と私。
すると
「え~っ!!いつ辞めたの?なんで?何かあったの?」と、想像以上のリアクションで返されてこちらもびっくりです。
「て・い・ね・ん・た・い・しょ・く」
ハッキリ、ゆっくりと言ったら
「あら、もうそんな歳なの?知らなかった~。」
辞めたのはね、去年の春なんですよ、お母さん。それから何度もここを訪ねてはそういう話もしてるんですけどね~。認知症の母親とおしゃべりすると、こうやって毎回話題がリセットされる・・・。
今日は会話が弾むなあと思い、1930年生まれの母に、なぜフルタイム勤務で共働きを頑張ったのかを聞いてみることにしました。
「だってあのお父さんじゃ、生活にお金が足りなくて、子ども2人をを育てられないと思ったから働きに行ったのよ。」
ふむふむ。それはわかります。
(注:私の父は自分の稼ぎを自分の趣味に遣ってしまうタイプ。お酒もた~くさん吞みました!)
「でも本当は働きに行きたくはなかったんでしょ?」の問いには、頷く母でした。
「その点、あんたはいい旦那に当たったね。おとなしくてさぁ、目立たない人だけど、いい旦那じゃないの。」と、母。
ん?褒められたんですよね?確かに夫は口数が少ない東北男子ですけどね。
母との面会が終わると、その後は実家のパトロールへ。先月草刈りしてもらったのに、もう草が伸び放題!
兄貴に連絡して、また草刈り業者さんを頼んでもらうつもりですが、この暑さの中、来ていただくのも何だか申し訳ないです・・・。