還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

実母の独居生活の限界は、私の怒りの限界でもありました

貴金属

母の貴金属(現物は掲載できず・・・)は、諸事情で我が家に避難中です


 母が施設に入所したのは2021年(令和3年)春。彼女は90歳でした。コロナが本格的に流行する直前でしたので、良いタイミングだったと思います。入所してからも認知症は相応に進行していますが、独居生活時に比べれば今の方が明らかに元気です。

 

 入所初日は私も彼女の部屋に入りましたが、それ以降はコロナ流行のためにこの3年間全く入ることができず、母の身の周りの物がどうなっているのか、ずっと気になっていました。先月末に面会に行った義姉によれば、何と居室へ入れたそうなので、今週行ったら、やっと「ガサ入れ」が出来そうです。15分の面会時間では終わらないかもしれませんけどね。

 

 母は85歳を過ぎるころからおかしなところが出てきました。冷蔵庫には食べきれない食材が増え、シルバーで来た草刈りのオジサンに自分の通帳の中身を見せたり、財布を落として近所の方が届けてくださったり、毎月北海道から大量の海産物が代引きで届いたり、しょっちゅう探し物をするようになったり・・・

 

 極めつけは、私が「押し買い」の現場をおさえたことです。

 

 その日、私が母親の通院の付き添いのために実家に着いた時、玄関で見知らぬ男と母親とがすっかり仲良くなっており、見ると男の手には母親の貴金属がいくつも握られていました。私の顔を見ても、2人とも歓談をやめません。

 

 これって、きっと「押し買い」だ!

 

 私が無表情で

 「母のアクセサリーは私が全部もらうことになっているので、お引き取りください!」と、きっぱり言うと、

 男は「ケースだけでもだめですかね。」などと食い下がって来る。

 

 はぁ~っ?(怒)

 

 何とか男を帰らせてから、母親に

 「ああいう男には、気をつけなきゃダメでしょ!」と、強く言うと、

 母親は名残惜しそうにして不満気な様子。

 「Y子のことも知っているってよ、あの人・・・」

 注:Y子は母の実妹、貴金属店に嫁ぎました。

 

 ここで私の怒りは限界値。

 

 近くにあった紙袋に、母親の宝石箱(偽物、本物、混ざっていましたが)の中身を傷が付こうがお構いなしで、ガッシャーン、ガッシャーンと乱暴にぶちこみ、いくつかあった宝石箱はすべてゴミ箱に捨てました。

 

 その後プンプンしながら行った母親の通院先は、何と臨時休診日。

 ホームページにさえ掲載しないなんて、この医者どういうことよ?!

 私の怒りはそのとき、極限に達したのでした!