還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

実家パトロールが思わぬ展開に!「くっつきはんべ」恐るべし。

冬の青空

実家へ向かう 冬の青空

 昨年の室外機盗難以来の実家訪問をしました。施設にいる母に会うのは、平日の方がいいので(職員さんが多いので、面会手続きも頼みやすい)、今回の目的は空き家状態の実家のパトロールのみ。

 

 実家の車庫に車を入れていると、いつものようにお向かいの電器屋のおばさんが「ポストに入っていたのを預かっていたよ。」と市報の冊子を持って来てくれました。私と夫は、途中で買って来たおはぎと草餅を渡して、新年のご挨拶。おばさんは最近もまたこの実家のパトロールをしてくださっているとのこと。

 おばさん、今年もよろしくお願いします!

 

 早速夫に室外機が盗られた現場を見てもらおうとしたら、玄関前の生け垣を眺めていた夫曰く

 「周囲の生け垣だけでもきれいにしておいた方がいいよ。これじゃ空き家だということがバレバレだよ。」

 「まあ、そうなんだけどね・・・」と私が言おうとしたら、夫は車庫へ。いつのまにか作業着を着て、長靴に履き替えています。手には滑り止め付きのグローブをはめ、剪定鋏を2種類、車から降ろしていました。

 「一応、持って来ているんだよね。」と夫。

 え~っ、この人、最初からそのつもりだったんだ。だったら家を出るときにそう言ってよ。今日の私は草刈りするような服装じゃないんだよ!

 夫婦って、こういうすれ違いが本当に多い・・・。

 でも、生け垣をきれいにしてくれるという、こんな美味しい話を逃すわけにはいきません。あわてて実家に入り、私も使い捨て手袋をはめ、協力することにしました。

 

 夫がハサミで枝や草を切り、私がそれを集める係です。それほど大きい家ではないのに、生け垣一周きれいにするとなると、結構大変な作業。そこで、よそのお宅に向かって伸びている枝や生け垣の根元にはびこっている草(草と思ったけど近くで見たら小さな木)だけをきれいにすることにしました。

 

 家の裏を見に行くと、錆びだらけの熊手を発見。何とか使えそう。一輪車も見つけましたが、タイヤがパンクしていてこちらはあきらめました。そもそも一輪車が通れる場所も今はほとんどありません。それくらい草がはびこっているのです。木を切るためのノコギリも裏の倉庫の前に放置されていたのを発見。かなり錆びていましたが、何とか使えました。

 

 気づけば私が着ていたコートには「くっつきはんべ」がいっぱい。「くっつきはんべ」とは私が育った茨城の方言で、服にくっつく種子系の植物のこと。調べたら今回の「くっつきはんべ」はアメリカセンダングサだそうです。こいつはなかなか手強くて、しかもチクチクしてなかなか取れません。寒い日でしたが、仕方なくコートを脱ぎました。だから、やっぱり服装が違うんだって!

 

 午前中から始めて、気づけば午後1時。夫に「もう終わりにしよう。」と声をかけたらあっさり納得。「この家、きりがないよ。」と夫。

 管理不行き届きな実家の庭。お恥ずかしい限りです。ハイ。

 

 「こういう作業って新年早々にはやらないよね。普通は年末までにやるよね。」と私もボソッと言いました。夫は何も返答しませんでしたが、心の中では長男である私の兄(遠距離に居住していてめったに来ません。)がもっとしっかり管理すればいいのに、と思っていることでしょう。

 

 今回の生け垣のビフォーアフターの画像を兄夫婦に送信しておいたので、何かしらの反応を期待したいと思います。