還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

九九が肝心

算数の教科書

勉強するぞ

 来月から、小学3年生に算数を教えるボランティアをすることになりました。放課後の時間を使って、算数につまづいている子に補習をします。

 今日はその説明会に行ってきました。そこで、すでに何年も教えている先輩たち(お姉さま方!)が皆さんおっしゃっていたのは「九九をいかに定着させるか」が肝要だということでした。小学2年生で九九を学んできますが、身につかないまま進級してくる子どもが小学3年からの算数で苦労するのだそうです。

 私は偏差値真ん中程度の高校に3月まで勤務していましたが、高校3年生で百分率がわからない生徒に毎年出会いました。家庭科の授業で栄養計算するときのこと。食品成分表には可食部100グラムあたりの数値が掲載されていて、それを見ながら「薄力粉を90グラム使ったときのエネルギーは?」と質問しても、答えが出せない生徒に出会います。スマホの電卓は使えても、そもそもの計算方法ががわからないのです。

 「成分表の値に0.9をかけ算すればいいんだよ。」と言っても、納得していない顔つき。百分率が理解できていないまま、高3になってしまったのですね。

「じゃあ、10,000円の商品が20%オフだったらいくらになるか、実はわからないっていう人、強制はしないけど、もし困っているなら挙手してね。解説するよ。」と投げかけると、恥ずかしそうにしながら、やはり数人、手が上がります。20%が2割という日本語もわからないという者もいました。そっか、それじゃ、3割打者ってすごいよね、という話題もピンとこないね・・・

 で、毎年彼らに百分率の計算方法を教え、セール品を見た時にいくらお得になるのか、その暗算方法も伝授しました。家庭科ですもの。生きていく力を育まなくては、と思って。

 というわけで、小学校の九九からすべてが始まっているように思えるので、来月からしっかり目の前の子どもたちに九九を定着させようと決意しました。高校生も十分かわいかったけど、8歳の子どもたちに会えるのも楽しみです。