還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

還暦初めて物語 フリーで参戦しました。

雀荘

惨敗のデビュー戦

 いよいよフリー麻雀をやることになりました。同行者は麻雀歴30年の心強い先輩と、私と同じ頃に始めた初心者の友人。3人とも同世代です。

 初心者2人が先に到着したものだから、フリーか三麻(さんま、つまり3人でやる)かもお店の人に伝えられず。その後先輩が到着し、先輩と店員さんとの会話を聞いて、やっと「フリーで来店」を理解した次第です。こうやって恥をかいて覚えて行けばいいのです、何事もね。

 

 午後4時頃でしたが、座席はすでに70%は埋まっています。女性は私たち3人だけ。そこへ「サポーター」のネックストラップを下げた男性が登場。私たちより10歳くらい上の恰幅(かっぷく)の良いオジサンが同席者でした。※以下サポオジと呼ばせていただきます。(私たちがオバサンということで・・・)

 

 最初にご挨拶をしてスタート。(マナーが大切、とお店の説明にもありました!)

 私が通う麻雀教室では全部手作業。手で混ぜて手で並べます。自動雀卓に不慣れな私は親が押すボタンの順番(黄色か青か)でまごつき。牌がせり上がってからも並べるのに時間がかかって、ド初心者丸出し。一緒に行った先輩女子が小声であれこれ指示してくれたから良いようなものの、サポオジを目の前にして緊張×緊張という状態。

 

 頭がまわらん。とにかく焦る~。

 

 隣席初心者の友人もかなりテンパっていて(これは麻雀としてではなくて、本人の状態をさします。)、「自模(つも)ってから捨てる」という大原則を何度も忘れ。そのたびにサポオジが優しく教えていました。

 

 少し時間が経って雰囲気に慣れると、「あ、また自模るの忘れてるよ。」とマウント発言の私。

また、とか言わないでよ。」と初心者2人は和やかに牽制。それを見てベテラン2人もニコニコ。そうかと思うと、誰も何にもしゃべらずに張り詰めた時間が過ぎるときもあり・・・。

 何回か立直(りーち)もしましたが、上がれないことが数回。牌を開いてベテラン2人に見せると直ぐに「こっちの牌を捨てれば〇〇だったのに。」とアドバイスしてくれます。しかしながら私が考えている間に次の牌がせり出してきて「スタート」。自模って瞬時に考えて牌を捨てる、そのスピードについていくので精いっぱいでした。

 

 午後6時をまわるとほぼ満席。と驚いているとサポオジが「今日はリーグ戦の日なんだよ。」 相変わらず店内の女子率は低く、私たち以外には2名くらいしかいなかったかな?あちらこちらから機械音声(若い女声)の「立直(りーち)」が響き、白熱しているのが伝わってきます。

 

 若い男性店員さんたちが居酒屋みたいに元気いっぱいに接客するし、他のお客さんもマナーが良いので

「『ルールを守って楽しみましょう』が実践されていますね。」と私が言ったら、

「でも麻雀ってさ、そもそもは他人に意地悪する競技だからね・・・。」とハコオジ。

ベテラン先輩女子も大きく隣でうなずいていました。確かにね。だから私ははまったのね・・・。

 

 半荘(はんちゃん)を3回やって1度は私が勝利しましたが、最終戦はハコオジが70000点以上で勝利。私は見事な箱点(はこてん)、持ち点がマイナスで終わりました。「去年始めた割には上手だよ。」などと初心者2人を持ち上げつつ、突然「ロン」と言って上がるハコオジ。結局はサポオジにボコボコにされたっていうことですね。

 

 オーナー夫人に引き留められたけど、空腹には耐えきれず、午後7時半で終了しました。帰り際ハコオジのことを尋ねたら

「あの人、元プロなのよ。」

「え~っ?!」

フリー麻雀の洗礼を受けた日となりました。