還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

ホームとアウェイ

土産

九州巡り?

 同じ病を克服した仲間たちと久しぶりに会うことができました。いただいたお土産を並べたら、福岡、長崎、鹿児島と、九州巡り状態。鹿児島の「あくまき」は生まれて初めて知った食べ物。きな粉と砂糖をかけて食べれば良いのかな?

 

 私の伯母は鹿児島に嫁ぎましたが、鹿児島土産はいつも「かるかん」か「ポンカン」だったので、「あくまき」の存在は全く知りませんでした。会うと鹿児島弁で話していた伯母。出身地の方言は一切出ませんでした。それだけ嫁ぎ先で努力したということかもしれません。

 

 NHKの番組で、その土地の暮らしの文化伝承しているのは嫁に来た女性たちである、というものを見ました。嫁というのはだいたいアウェイで、姑から嫁へ、つまりアウェイからアウェイへその家の味や風習を伝承しているという内容。

 言われてみればそうかも。私は20代は県外で生活していたものの、その後は地元で暮らしています。言葉も聞き慣れたイントネーションだし、農産物も見慣れたものばかりです。土地勘もあるので仕事をしていてもそれほど困ることはありませんでした。いわゆる地元民、ホームなわけです。夫は県外出身者なので、夫の実家へ行くと知らないことが多く、アウェイ感満載。年に2回の帰省なので旅行気分でしたが、そこで一生暮らすとなったら‥.?すぐには答えが出ません。

 義母がよく地元の味を送ってくれました。息子に食べさせたいのでしょうね。たくさん届く品の中で、春の山菜は知らない種類がいくつか入っていましたが、私が困らないようにどうやって調理するかをメモに書いて添えてくれました。山菜の取り扱いもさることながら、書道が趣味だった義母の縦書きの美文字に圧倒され…。今でもそのレシピは大切に保管しています。義母もその土地に嫁に来た女性。同じ県内ではあっても、ちょっと違うといつも言っていました。

 アウェイとホーム、よそ者と地元民。実はそのどちらも融合して、その土地の祭礼や食、慣習などが成り立っているのではないですかね〜。