還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

良いご縁がありますように。

荷物

お嫁に出す心境です。

 我がクラリネットを売却する運びとなりました。ネットに出品してかれこれ1年くらいは経つと思います。

 最初は価格設定がわからなくて、「古いし、まあ10,000円でいいか。」と出品したところ秒で購入され、「コンビニで振り込んできますので・・・」というメッセージが。

驚いていると、それとほぼ同時に全く見知らぬ方から「価格設定が常識的ではない。あなたの大切な楽器にふさわしくないのでは?・・・」的な(ニュアンスはこういう感じでした。文章は忘れました。)アドバイスメッセージが届き、これにもまたびっくり。

 「じゃあ、そもそもいくらで出品すればいいのよ。」と悩んでいると

また、その見知らぬ方がメッセージをくださり、この楽器の市場での取引価格を教えてくださいました。この見知らぬ方を信じてよいのか、ここで辞めたら最初の購入者に失礼になるのではないかと悩んでいたら、

またまた!その見知らぬ方がメッセージをくださり、(しかもほかの方には読まれないような方法も伝授され)

どのようにこの取引を辞めればよいか、購入者にどのように対応すればよいのか、まで教えてくださいました。

ここまでのやりとりは3分くらいだったと思いますが、私のドキドキは半端ない・・・。

 「出品を取り下げるなら急がないと購入者に迷惑がかかる!」と決断して、最初の購入者には平謝り。納得してくださったのでホッとしました。そして運営サイトからは厳重注意が届きましたが、厳重注意が届くことまで、その見知らぬ方からアドバイスがあったのでそれはあまり動揺せずに済みました。

とまあ、お騒がせをやらかした思い出の?クラリネットです。

 

 中学校の吹奏楽部でクラリネットに出会い、高校1年で親にねだって、東京銀座の楽器店で買ってもらいました。その後、大学、社会人になっても吹き続け、勤務先の高校野球応援でも吹いたので、もう未練はありません。

 

 最後にもう一度磨いて、撮影して、お別れの挨拶もしました。お礼もたくさん言いました。丁寧に梱包して、本日発送予定ですが、今の自分は花嫁の親にでもなった気分です。

 嫁ぎ先はどんな方かもわかりませんが、末永くにかわいがってもらえたらと祈るばかりです。

 吹奏楽部仲間に売却の件を早速報告したら、「俺のトランペットは我が子2人が引き継いでくれたよ。」という羨ましい仲間もいましたが、「これから自分でまた吹くかもしれないと思って手放せないでいる。」という者もいて、楽器の運命も色々です。

 まさに青春を共にした楽器たち。よい未来が待っていますようにと願うばかり。

 

 さて売却金は、新しいミシンの購入代で相殺されると思います。ということでモノは減ってはいないので、断捨離とは言えないか。あの見知らぬ方に無事に売却できたことを報告したい気持ちも少しはあるんですけどね・・・。