還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

母親の書類整理あれこれ

雪柳

雪柳が咲きました。大好きな季節の始まりです。


 施設にいる実母(93歳)の書類は私が管理しています。実家の空き巣被害工事も一段落したので、久しぶりに書類整理をすることに。母親の入所前後の書類、たった3年分をシュレッダーで処理したら、40リットル袋がいっぱいになりました。

 

 我が家に送られて来る施設からの領収書等は毎回封筒がパンパンになって届きます。その中で私がいつも気にして確認しているのが、母が職員に頼んで買って来てもらったもののレシート類。

 紙パンツを恥ずかしがらずに頼めるようになったのは進歩。自宅にいた時は、私が買って届けた紙パンツがいつも見当たらないので、ずっと不思議に思っていたのですが、母が施設に入る直前に、日頃使っていない洋服ダンスを開けたら、押し込まれていたそれらが大量に出て来てビックリ。ヘルパーさんに見られたくなくてそうしたのでしょうけど、しょっちゅう届けた者としては腹が立ちましたっけ。

 

 母が職員に頼む定番はほかに、サクマドロップ、醤油煎餅、海苔の佃煮。以前は私に「早く迎えに来て!」という手紙を頻繁に書いてよこしていたので、100均のレターセットのレシートもあったのですが、ここ最近は皆無。自分で施設内の自販機でジュースを買ったことも記載されていたのですが、今はそれもありません。だんだんとできることが少なくなっているのでしょう。

 

 私は断捨離には何の抵抗もないたちなので、シュレッダーを前にドンドン廃棄していきますが、母親のメモ書きは保存しているものもあります。

 彼女が新たな新聞購読の契約を断れずに契約してしまったこと、それを知った現新聞屋さんが代わりにクーリングオフをしてくれたことなど、事の顛末が広告の裏側に書いてあり、「馬鹿なT 子(母の名前)、何で断りきれずに契約したんだろう。ダメだ、ダメだ。」と反省文まで書き添えてあるものです。

 一緒に出てきた契約書と照合すると年、日付が全くデタラメで、独居が怪しくなっていたことがわかる貴重なメモ書き。

 施設に入る半年前のものですが、彼女の心の葛藤が垣間見えて棄てられずにいます。