還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

ひさごだな、かちむし、ねごろぬり

茶室

ひさご棚でお点前。

 「今日は、"ひさごだな”です。」と先生に言われても、何のことだかさっぱりわからない私。ひさごとは「瓢」と書く。つまりひょうたんのことなんですね。漢字で書くと「瓢棚」となります。

裏千家十四世 淡々斎(たんたんさい)が好んだ棚だそうです。

ひょうたん型にくり抜いて棚にするなんて、豊かな発想力の方だったんだなあ。

 

 棗(なつめ)にはトンボの蒔絵(まきえ)が。「トンボは前に進んで、引くことを知らないことから「勝ち虫」とも呼ばれて縁起がよい。」とのこと。本日のお道具拝見の問答では「お棗は?」と尋ねられた後に「大棗(おおなつめ)、勝ち虫の蒔絵、根来塗(ねごろぬり)でございます。」と答える勉強もしました。根来塗という言葉も初めて知り、調べたら和歌山県の伝統技能のようです。

 

 先週のお稽古の復習にと、夏の茶事の薄茶「洗い茶巾」をYouTubeで視聴したことを先生にLineでお伝えしたら、今日はなんとそのお点前のお稽古でした。

youtu.be

 洗い茶巾は酷暑の時期に行うのだそうで、平茶碗(ひらじゃわん)に水と茶巾が入っているという、これまで見たことがない風景でした。先輩方に続いて3番目のお点前でしたが、先輩方2人の所作を見ていてもわからないことばかり。私の一挙手一投足を先生がご覧になられて、一つ一つ教えていただきながらのお稽古となりました。先輩方に見守られながらなんとか終えることができましたが、そろそろ薄茶点前は覚えないとなあ、と反省。

 

 しかも今日は初めて和服でお稽古に行きました。和服と言ってもいきなり夏着物を着て行くのはハードルが高かったので、先生にご相談して紺地の浴衣にしました。その浴衣は40年前に大学の授業で縫ったものです。当時とは体形が変わってしまったのか、おはしょり(帯の下の折り返しの部分)が短くて不格好な着こなしになってしまいましたが、気は心!皆様に褒めていただくことができました。

 お茶室でいざる(正座のまま進む動作)ときに、和服の方が断然動きやすいことも判明したので、次回から毎回和服で行こう!

 実は着物が大好きで50代から買い集めており、コロナ禍で手放してしまったものもありますが、最近着物熱が復活。今日も、しまいこんでいた夏草履を履いて上機嫌でお稽古に行くことができました。これからは着物のお出かけももっと楽しみたいと思います。

 帰宅すると汗で濡れた浴衣や、帯、紐のお手入れが待っていましたが、大好きなアイロンかけを駆使して次回に備えておくつもりです。