還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

立礼(りゅうれい)の稽古はしどろもどろ

上生菓子

本日のお菓子

 

 茶道教室の生徒全員が、お客として今月末のお茶会に出席することになっているので、今日のお稽古はその練習でした。全体の雰囲気を知っておくのが目的です。

 

 当日は立礼(りゅうれい)の席、つまり椅子式の席でお茶をいただくということで、御園棚(みそのだな)を使い、亭主、正客(しょうきゃく)、半東(はんとう)に分かれて、それぞれの立場でお稽古することになりました。

 

 役割を決めるのに使ったのは平花月(ひらかげつ)の札です。折据(おりすえ)という紙のケースから木札を取り、花の絵柄の札を引いたら亭主役=お茶を点てる人、月の絵柄の札を引いたら正客=お茶をいただく人になり、それ以外は半東として亭主の補助役をすることにしました。

 

 毎月1回は平花月の稽古もしているというのに、私は折据の開き方もあやふやで、まずはそこから教わる有様。今日は欠席者もいたので生徒は3人。ところが誰も花や月を引かず、一から三の木札を取りました。結局、一の札を引いた私が亭主役でスタートです。

 

 御園棚でお点前をするのはまだ3回目。「亭主は自分が座ったら、5秒後には始めましょう。」と、先生には言われましたが、

 はて、最初は何だっけ?

(朝ドラのヒロインみたい。意識してなかったけど)

 

 最初から質問している私。ところが他の役割の生徒もいちいち先生に聞いています。先生はやっぱり偉大。亭主、正客、半東、それぞれの生徒を同時に指導されている!

 

 それでも私はミスばかり。茶筅通し(ちゃせんとおし)を忘れてお茶を点てたり、最後の茶筅通しは水でやるのに、お湯でやっちゃったり…。

 半東役は、司会進行の役目もあるので、お道具やお花、お軸(掛け軸のこと)の説明もしなければなりませんが、こちらもしどろもどろ。御園棚の説明で「淡々斎(たんたんさい)お好みの‥」と説明するのでさえ、全く言葉が浮かびませんでした。

 半東プレゼンは大失敗です。

 

 それでもお菓子を並べたり、お茶碗を準備したりなどなど、裏方の仕事は少しずつ覚えてきたので、多少の進歩はありますかね。

 

 全員が3つの役割を全て終えたあとは、先生のご自宅でお昼をご一緒することになりました。私は汁物を担当。具材は先生が油揚げと豆腐、のらぼう菜を用意してくださったので、味噌汁ではなく、出汁としょうゆと塩で作りました。皆さんに褒められてそこは嬉しかったです(って、一応家庭科教諭でしたからね‥)

 

 次回は平花月のお稽古。畳の歩き方も複雑で、日体大の集団行動の演技みたいに、全員が一斉にぶつからないように移動するのも大変だ。

 精進、あるのみ!