還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

還暦初めて物語 お茶の花

茶の花

お茶の花(向かって左)とヤブツバキ

 茶道のお稽古で飾られていたお花が「お茶の花」とは。

 これぞ最強の組み合わせ?!

 ぴったしカンカン!とつい心の中でつぶやく・・・。そういう世代ですからね~。

コント55号も出ていたし「ほにゃらら」というのも好きでした。)

 

 お茶の花、生まれて初めて見ましたが、季節的にはそろそろ終わりだそうです。

 この花が終わって、来年には新しい葉が出て、それが新茶として初夏に出回るのか、と思っていたら、茶道では11月に茶壷(ちゃつぼ)の封を切って新茶を取り出すのだそうです。

 へー、へー、へー(ボタンを押している)

 「茶壷に追われてどっぴんしゃん、抜けた~らどんどこしょ。」の茶壷ね・・・。

 

 師走となり、今年のお稽古もあと数回。

 先生のご提案で、「今月は茶事を行いましょう。」ということになりました。

 生徒それぞれに役割分担、私は先輩の生徒さんと食事担当。ごはんを炊いて、汁、刺身、あえ物、焼きもの・・・。できるかいな?難しそう・・・。ほとんど先輩方に頼ることになりそうです。

 着物の上に着る割烹着だけはすぐにでも縫えるんですけどね。料理は苦手。

 

 私が入門レベルだからというのもありますが、茶事ではトラップ、つまり失敗が起きそうな場面がものすごく多いと感じます。お道具も高価で、それだけでも緊張します。

 先生のお話では、茶事で亭主側として失敗しても、客側が「失敗するほど緊張して、もてなしてくれた。ありがたい。」と思ってくれればそれで良いと言われ、そういう考え方もあるのか、と思いました。

 

 その日のお濃茶(こいちゃ)のお稽古で、本来なら古帛紗(こぶくさ、正方形の小さくておしゃれな布です。)を添えて濃茶の入ったお茶碗を出すところを、亭主役の生徒が古帛紗を添えるのを忘れる場面がありました。ちなみにお茶碗によって古帛紗を使う場合とそうでない場合があるそうです。

 お客側の生徒がそのことに気づいてそわそわしていたら、先生曰く

「相手が出すのを忘れたときに、自分の古帛紗を出して使って相手に恥をかかせるような真似はしません。相手に合わせてそのままいただきましょうね。」と。

 またまた、へーへーへー。

 

 知らんぷりしてあげること、見て見ぬふりをしてあげることが大切なときもありますもんね。相手のミスを声高に指摘してマウントとるような人間には、絶対になりたくありません。

 

 しょっちゅう手順を間違えてばかりの私ですが、そうやって相手を慮る(おもんばかる)ふるまい方に気づかせてくれる茶道のお稽古は、本当にありがたいことです。