還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

一期一会かもしれませんが。

花畑

コロナ前の夏、北海道のガーデンにて。

 「退職したら、新しく出会った方々と何か活動してみたい。」

そう思って昨年10月、市のSDGsの企画に応募。面接を経て、仲間と活動しています。テーマは「子どもも親も住みやすい街」。我が子が不登校だった時期もあり、それこそ多くの方々に助けていただきましたので、今度は私が何か若い親子の支援ができれば、というのが今回の原動力となっています。

 

 私自身フルタイム勤務の働く母親だったので、子どものことでは実家の両親や学童クラブ、保育ママフリースクールなどにだいぶお世話になりました。特に、夫が7年半単身赴任していた時にはいわゆるワンオペ育児。ある日、自分が体調不良で職場を早退。帰りに医者で診てもらって家で寝ていたら、下の子が保育所で発熱したと連絡が入り、フラフラで迎えに行って、先ほどと同じ医者に今度は付き添いとして再び行ったこともあります。嬉しいこともありましたが、泣きたい日も多かったように記憶しています。

 

 今日は半年以上かけて仲間と用意して来た催事の当日。朝8時入で会場準備、10時から16時まで主に受付業務をして来ました。会場には不登校支援や小児がんの親子の支援、フードバンクや性の問題を抱える人のための支援など多様な団体がブースを作り、相談会場となりました。

 

 我々の仲間で親子で参加している人の中に、障害を抱えている子もいましたが、キッズスペースで来場者の子たちと一緒に楽しそうに遊んでいました。私たち大人には催事の開催ということでやや気負いがありますが、子どもたちは自然に素直に振るまうので、会場の雰囲気もゆったり。ボランティアで参加していたレモネード販売をする女子高校生たちの明るい声も時折響き、和やかに時間が過ぎていきました。

 

 ブースを運営される方には、盲導犬と一緒の方、小児がんでお子さんを亡くされた方、私自身の子育ての話を聞いてくださる方、私の知り合いの知り合いという方など、私にとっては初めての出会いも多く非常に刺激的な1日でした。

 私が子育てしていた頃よりも支援団体はとても多くて羨ましい反面、情報があり過ぎて取捨選択が難しいという課題もあるようです。

 

 完全無欠な親子などいるわけもなく、みんな多少の苦い経験を重ねながら、それぞれの親子になっていくのだと思います。相談に来た方には涙を流されていた方もいらしたようですが、今日の催事がご縁となり、どなたかの子育ての一助になれたならどれほど嬉しいかわかりません。