これまでの秋の旅で、いつも思い出すお寺があります。
富山県高岡市の瑞龍寺(ずいりゅうじ)。正式には曹洞宗高岡山瑞龍寺だそうです。
2015年の秋、次男が修学旅行で不在だった時にあわせて、夫婦で富山方面に旅行しました。氷見や五箇山の合掌造り、金沢等をまわりましたが、途中ふらっと立ち寄ったのが瑞龍寺です。夫が調べて連れて行ってくれたのですが、私自身は事前に情報収集もせず、国宝だとも知らず、「お寺でも行ってみようか。」程度の軽い気持ちで見学しました。
すでに午後2時を過ぎていて、秋の日差しも心地よく、基礎知識もないまま山門を見上げ、仁王像を見上げ・・・・。その迫力に「このお寺はただものではないぞ。」という気持ちがだんだんと湧いてきました。
回廊がぐるりと配置されていて、まるで洋風庭園のような趣。左右対称(シンメトリー)のように感じたからかもしれません。整えられた青い芝も光っています。見学者がそれほど多くなかったことも幸いして、広々とした空間を満喫できました。
大茶堂や浴室など生活感のある名称の建物もあり、禅の修行で使われたのかな?などと勝手に想像しては、お寺を身近なものに感じてみたり・・・。
建物も仏像も、木造の美しさに圧倒されて、見学の後半は感嘆のため息ばかりでした。
午後3時頃、回廊を歩いていると、窓から入る日差しが一定のリズムで足元を照らして、本当に美しかった。
見学終わりには、薄茶を頂いて一息ついたと記憶しています。
私の中では「再訪したいお寺 第一位」です。