還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

植木等と牧伸二と天地真理が再生されました。

銀杏の木

近所に、銀杏並木っぽいところがあります。まだ紅葉が楽しめます。

 お昼ご飯のときから、時計を気にしていました。その日の算数ボランティアはいつもより30分早く集合だったからです。学校行事の関係で早まるのだとか。

 いつもギリギリの時間に到着していたので今日こそは早めに行こうと、何度も時間を確認しました。確か、次回は急遽無しになったんだっけ。カレンダーに書いていた次回の予定はきちんと消しています。よし、抜かりないぞ!

 

 片道30分かけて、ママチャリで小学校まで行きました。途中、結構急な坂もあるのですが、行きは下り坂なのでスイスイ。風をきって下ります。気持ちいい~。

 

 小学校の体育館からはマイクの声がして、集会をやっている様子。保護者が大勢座っているのが見えます。いつもとは違う雰囲気。学校行事の関係で時間変更になったんだもんな。

 

 駐車場は思ったよりも空きスペースが広くて、これならボランティアの車も今日は余裕で停められそう。いつも空きがなくて最後に来た人が困っているから。

 

 いつも通り、ネームプレートを付け、マスクをして2階にある教室へ上がって行くと、珍しく戸が開いています。

 「失礼します。」と入っていったら、机に見たことのない荷物が置いてあります。

 ボランティアの方はまだ誰も来ていないようです。

 正面の黒板にはいつもと同じ、算数教室のメンバー表が掲示されていますが。

 すると、若い男の先生がひとりで作業をしていらっしゃる様子。

 

「あの、算数ボランティアでうかがったのですが。いつもより早く来るようにと言われていて・・・。」

 

 (この先生は、今からこの荷物を片付けるのかな?)

 

「あれ、今日は無いはずですが・・・。」と、困った顔で先生。

 

 え~っ?そうだっけ~?やっちまった?私。

 

 あ、そういえば2週連続でお休みになるというグループラインを読んだような記憶が・・・。

 私の脳内では「お呼びでない?こりゃまた失礼いたしました!」が再生中。

 男の先生が気の毒そうに私を見ます。

 

「あ、私が間違えて来てしまったんですね。そういえば連絡をもらっていたのを今思い出しました。失礼しました。」

 なるべく明るく言って、教室をあとにしました。

 

 階段を下りていたら「あ!算数教室の先生だ!」と背後から元気な声が。

 あ~見つかっちゃったか。あとで絶対言われるだろうなあ。

 「先生、間違えて来てたよね~。」

 

 帰りは急な上り坂です。ママチャリのギアを3から2に落とし、頑張ってこぎますが、坂の上から結構なスピードで下ってくる自転車が5台。そこは狭い場所なので行き違えません。仕方なく坂の途中でママチャリを降りて、端に寄せて停車。道を譲ります。

 行き過ぎる風とともに、感謝の言葉とあいさつを5回受けました。

 ちょっとはいい気持ちでしたね。

 

 帰り道、脳内で再生するのはウクレレの音色。

「あ~あ、やんなっちゃった。あ~あ~あ、驚いた。」

 

 ホント、ふがいないなあ。華麗に加齢しているということか?

 

 往復1時間自転車を漕いだので、汗をかきながら帰宅。

 もう一度、ボランティアのグループラインを読み返したら、確かにその日は急遽無くなったと書いてある。

 しかもいつも自分で記録しているGoogleカレンダーの予定も消してある。

 つまり、リビングのカレンダーの予定を消し忘れたのがそもそもの失敗だったんだ!

 デジタルはできたのに、アナログを失敗したのね~。

 

 気持ちがおさまらなくて、同世代友人のグループラインに報告すると、私も私もと、次々失敗談が送られてきました。

「ひとりじゃないって、素敵なことね~。」

 と、真理ちゃんが聞こえたのでした。