私は腕時計は1つしか持っていません。どんな時でもこのアルバを使っています。
ある日気づいたら老眼になっていて、女性用の華奢な腕時計では文字盤が見えなくなりました。眼鏡をかけても見えにくくなり、また皮ベルトを交換するのも億劫になってしまい、結局この腕時計に行きついたのです。メンズですが、実によく見えます!すでに6年間もお世話になっています。
やっぱり時計はアナログ、針タイプが好きです。
直感的に時刻を把握できるのと、自分のそばで、周囲の雑音(例えば人間の感情の起伏とか・・・)に全く影響されることなく、一定のリズムを刻んで円を描いてまわっているところが好きなのかもしれません。
実はこの時計がソーラータイプだったことを今日初めて知りました。考えてみればこれまでこの時計の電池交換をした記憶がありません。
なぜ今日この時計を調べたかというと、そろそろ小学生の算数ボランティアが再開されるからです。私が担当する小3男子児童は算数プリントにすぐ飽きてしまいます。夏休み前はちょうど時計の勉強の復習だったので、この腕時計を貸して勉強させていたことがありました。彼にとってはりゅうずのついた腕時計は初めて見るものなので興味津々。文字盤の窓に付いている数字も気になるようでした。
「これは日付なんだけど、合わせていないんだよね。」
そう、眼鏡をかけても日付窓が見えにくいので私は日付は無視。その日の日付とは合っていません。
男子児童は日付を合わせたい素振り。
「確かこうやって日付は変えるんだったなあ。」
私がりゅうずをひっぱって回してみますが、全く日付が変わりません。
りゅうずは2段階になっていて、確か1段階目は日付、2段階目が時刻合わせのはず。時刻は変えることができても、日付が全く変わらないのです。
私が苦戦しているのを見て、男子児童もやりたくてウズウズしている様子だったのでいじらせてあげました。
「絶対りゅうずを引っ張りすぎないでね。」と念を押したところ、彼なりに慎重に扱っている姿がいじらしくて、微笑ましかったです。で結局、日付は変わりませんでした。いよいよ壊れてしまったかな・・・?
算数教室が再開すれば、またこの腕時計を彼に貸すこともあるかもしれないと、今日、時計の説明書を初めて!開き、しみじみ読んだら、この時計がソーラーだということがわかり、日付の変え方もりゅうずを回す向きが反対だった、ということがわかりました。確かに私、一定方向しか回さなかった!児童にもそう教えていました・・・!
やれやれ・・・本当に歳をとってしまったのね、私・・・。
小学4年の時に初めて腕時計を買ってもらい、それ以降は高校入学祝、大学入学祝としてカタログから選んだ腕時計をもらいました。カタログに掲載されているものが自分の手元に来た時の興奮が今でも思い出されます。大学入学の時には皮ベルトの大人っぽいデザインを選んで、少し背伸びをした気持ちだったことも懐かしい思い出ですが、その腕時計は大学の寮で盗難に遭い、私の手元からはなくなってしまいました。
一時期はBABY‐Gのデジタル時計を使ったこともありますが、結局アナログ時計が好き。オメガを夫からプレゼントされたり、ORISを夫婦でお揃いで購入したりと腕時計にお金をかけた時期もありますが、現在はこのアルバのみ。渡辺力さんのデザインがお気に入りです。
ちなみに和服の時は腕時計は袖口が痛むので、帯に挟むタイプの七宝焼きの時計を使用します。もちろん、それもアナログタイプ。私がスマートウォッチを持つ日は来ないかも、です。