還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

三人官女の銚子(ちょうし)と苦い思い出

雛人形

オールスター勢揃い。でも空間が目立つ・・・。

 昨日に引き続き、お雛様の話題です。

 五人囃子の笛を紛失した時期(小学校3年生くらいの頃)、三人官女の「銚子(ちょうし)」(蓋のないヤカンみたいな形のやつ)も失くしました。一生懸命探しましたが前年にキチンと片付けていなかったのでしょう。どこにもありません。

 失くしたことがショックで、登校班が一緒だった仲良しのMちゃんにもすぐにその話をしました。

 

 我が家は団地サイズの木目込み人形でしたが、三人姉妹のMちゃん家は新築した家に段飾りの雛人形。しかも人形を購入したばかりで、段飾りに敷いている緋毛氈(ひもうせん、朱赤の敷物)もピカピカです。毎朝Mちゃんを迎えに行き、Mちゃんの支度が整うまでその段飾りの部屋に通されていましたが、眺め続けたある日。

「ちょっと借りるだけ。」と、三人官女の「銚子」を黙って拝借、そして自分のランドセルへ・・・。

 帰宅後、親が帰る前に我が家の官女に持たせてみましたが、微妙にサイズが合いません。そしてその夜は猛省。ドキドキして眠れず・・・。もちろん親にも言えませんでした。

 次の朝、Mちゃんに「この飾り(三人官女の銚子!)が見当たらないんだけど、知らない?」と優しく(でも私を疑っている雰囲気はあり)聞かれましたが、白(しら)を切りました。

 やっぱり本当の事は言えず・・・。

その日もドキドキは止まらず、Mちゃんがいよいよ我が家に見に来るのではないかと不安になり、放課後Mちゃんと遊ぶ約束をとりつけ、お宅にお邪魔して、三人官女から少し離れた所へ銚子をこっそり返しました。

 数分後「あれ~こんなところにある!」と騒ぐMちゃん。

 Mちゃん一家に私の行動はだいぶ怪しまれていたとは思いますが、特にお咎めもなし。その後、私はどこかのタイミングでMちゃんに白状したように記憶しています。

 10年前の同窓会でMちゃんと一緒に記念撮影。お互い近況報告をしましたが、さすがにこの話題は出ませんでしたね。 

 そして我が家の官女用には、数年前に小さな銚子を探して買い直しました。

 

 人形ケースは20年ほど前の大きな地震で壊れてしまい、買い換えようと埼玉県岩槻市(人形制作が盛んだと聞いて)の業者に尋ねたら、大きいサイズしかないとのこと。仕方なくそれを買い求めましたが、やっぱり広すぎて、ガラ~ンとした雰囲気です。古い人形がかっこよく見えるようにはなりましたがね。

 

 雛人形の隣には、長男誕生の際に義父母から贈られた武者人形があり、こちらは通年飾られています。

 ということで、桃の節句端午の節句が同時開催中。

 まっ、いっか。我が家の玄関だしね。