蓋置とは、湯を沸かす茶釜の蓋を置いたり、柄杓(ひしゃく)を置いたりする時に使います。手のひらに乗るような大きさです。
7種のうち、今回使ったのは栄螺(さざえ)の形のものでしたが、他に
火舎(ほや)、一閑人(いっかんじん)、三つ人形(みつにんぎょう)、蟹(かに)、五徳(ごとく)、三つ葉(みつば)があるそうです。
今回、先生が全部を並べて説明してくださいました。
「三つ人形は1人だけ違う着物を着ているから、それが正面ね。」
三つ人形は、3人の子ども(唐子)が背中合わせで手を繋いでいる形で、確かに羽織りを着ている子が1人だけいるので、それが正面というのがわかります。
ところが、先生が出されたもう1種類の三つ人形は、何と全員同じ服装。人形の身長は5〜6cmくらいなので、全く違いがない3人に見えます。
「おかしいわね、どこが正面かしら?」と先生。
確かに服装は同じ、履き物もほぼ同じ、髪型も…。
でも、きっとどこかが違うはず。そう思って、じっくりと見ていたら…
あ、1人笑ってる!
「先生、1人だけ笑ってますよ!」
でも先生には表情は同じに見えるとのこと。
そこで別々に撮影して、3人並べてみました。
ハッキリ違いがわかります。
その画像をLINEで送信したら、先生から返信が来て、笑っている子は目も開いているとのこと。
ホント、目も違います。
先生、さすがです!
これで正面がどこかもハッキリしました。
めでたしめでたし。
お茶道具は覚えるものが多くて大変ですが、刺激的で楽しい世界です。