還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

のらぼう菜のぬか漬け

のらぼう菜

新鮮な「のらぼう菜」さっと茹でて使います

 お茶のお稽古終わりに、先生が「のらぼう菜(な)、持ってかない?」と、おっしゃいました。のらぼう菜は癖がないので大好き。ただ外は雨が強く降っています。

 「先生、お天気が悪いので今日はいいですよ。」と生徒全員が遠慮しているにもかかわらず、先生は着物からあっという間に普段着に着替え、雨の畑からわざわざ取って来てくださいました。

 

 雨に濡れているせいか、よりワイルドに見えるのらぼう菜。大きな紙袋いっぱいに入っています。

 こんなにたくさん、よろしいんですか?

「もう、そろそろ終わりだから、食べちゃって欲しいのよ。」とのこと。

 独り暮らしの先生では、もてあまし気味ですかね。それでは遠慮なく、いただいて帰ります。

 

 「茎が甘くて特においしいのよ。」と先生。

 それならと、定番のおひたしのほかに、茎をぬか漬けに入れてみようと思い立ちました。ブロッコリーの茎を以前ぬか漬けにしたら、とてもおいしかったので、その応用編です。

 

 ところが翌日に取り出すのを忘れてしまい、取り出したのは2日後。見た目は野沢菜の漬物みたいな飴色です。これは美味しそうな予感・・・。

 

 あら、いけますね、これは・・・。美味い!

 

 新鮮な野菜の美味しさをぬかが包み込んでくれたので、とってもみずみずしくて美味しゅうございました!

 

 料理はあまり好きではないのに、ぬか漬けだけは続けています。しかも出すのを良く忘れるので、古漬けになっちゃうことが多いのが私流?

 我が息子たちはこの古漬け状態が正しいぬか漬けだと刷り込まれているので、外食先で美しい緑色のキュウリのぬか漬けを食べると「何、これ、浅漬け?」と私に聞いてきます。

 

 息子よ、それが本来のぬか漬けなのだよ・・・。ごめん、いつも古漬けで・・・。

 

「俺は、うちの方がいい。あの濃い味のやつ。」

 我が家の贅沢は、飴色のぬか漬けキュウリを丸ごと1本、そのままボリボリ食べること。

 古漬けなのでぬかの風味もよく染みているし、適度に糠の油分もあって、美味しいんです。家を離れた息子が帰省してくるタイミングで漬けておくことも度々です。でも、また出すのを忘れちゃって、息子が帰ったあとで思い出す、なあんてことも・・・。

 

 ちなみに夫はぬか漬けが不得意。彼にキュウリの古漬けを出す時は、薄く切って水にさらして塩を抜き、水気を絞ってから鰹節と少々の醤油をかけて出します。

 まあ、これはこれで美味しいんですけどね。