東京、上野の東京文化会館でバレエを鑑賞しました。
ここでバレエ鑑賞するのは30数年ぶりのこと。音大を出た従姉妹が、まだ独身だった私を誘ってくれて2人で行ったのです。演目は白鳥の湖だったと思いますが、ロシアのバレエ団だったせいか、〇万円のお値段のチケットにビックリ。でも仕方ないですよね。オーケストラの生演奏、演技と踊り、華麗な衣装、舞台装置などなど、バレエは総合芸術ですから・・・。
今回は夫が単身赴任先でお世話になったご一家のお嬢さんが出演なさる舞台。ご一家のお父様に私たち夫婦のチケット購入をお願いしたところ、何と前から4列目の席でした。表情もよくわかりますし、演者の足音まで聞こえる席です。
主役は外部から招聘するそうですが、それ以外の出演者は全員オーディションで選抜されたそう。そのお嬢さんも見事合格し、5階まで満席の東京文化会館の大ホールの晴れ舞台に立たれるということで、何だか私まで晴れがましい気持ちです。
30歳になるそのお嬢さんは今は教える立場にもなっているそうですが、オーディションに果敢に挑戦する姿勢はきっと教え子さんたちにも届くでしょうね。プログラムには役名とご本人の写真、経歴もばっちり掲載されていて、今回がいかに大きな役どころであるのかが、私にもわかりました。開演前に久しぶりにご両親にもお目にかかりましたが、お母さまは楽屋に付いているそうで、並々ならぬ応援であることもひしひしと伝わってきました。
演目が始まると同じ衣装の方がほかにもいらして、最初はどの方がお嬢さんなのかわかりませんでしたが、近くに座ってくださったご一家のお父様が小声で「今、1番右です」と教えてくださったので、だんだん見分けることもできるようになり、1人で踊られた場面ではより一層大きな拍手を送りました。
私のいた席はどうやら関係者席で、ほかにも知り合いが出演なさっているという方が多いようで、踊り手が変わる度に小声で「あの端の子がそうだよね」とか、小さく指をさすしぐさも見られて、微笑ましい感じでした。
帰宅後プログラムをしみじみ読むと、芸術に対する補助金や協賛金の減少、少子化によるバレエダンサーの減少、バレエオーケストラのあり方など諸問題等運営側は相応のご苦労があるようですが、今回の演目はバレエ鑑賞初心者の私でも心から楽しめるもので、本当に豊かな時間を過ごすことができました。
次回は友人も誘って、また是非伺いたいと思います。