
最近、手ぬぐいを見直しています。畳んでハンカチのように持ち歩いていますが、タオルハンカチのようにポケットが膨らまないし、それでいて、吸収力も高い。
いざというときには頭にもかぶれるし、首にも巻けます。旅先で洗濯しても乾きが早いし、干すときにきちんと伸ばしてやればアイロン要らず。美術館に行くとショップに素敵なデザインのものが額に入れて飾られていますが、私は専ら実用使いです。
素敵な手ぬぐいはお値段が安くはありません。私は裏まで染色されている注染(ちゅうせん)のものしか買いませんが、私が知る限りでは最低でも1000円以上。今回、某カフェで見つけた手ぬぐいは1600円でした。カフェの近くに指定文化財のお屋敷があり、そこの天井の柄をイメージして作られたデザインだということで、そこでしか買えないと即決。良い物とは出会いが大事ですし・・。
手ぬぐいは端が切りっ放しが多いので、私はいつも端を処理してから使います。急ぐときはミシンで縫ってしまうこともありますが、手ぬぐいの風情に合わせて今回は手でまつりました。高級スカーフも周囲が手まつりされていますが、それと同じ感じ。
家庭科教諭だった頃、高3生徒の被服実習で、手ぬぐいからコンビニバッグを作るという手縫いの実習を教えたことがあります。材料は100均の手ぬぐい。彼らに好きなもの買っておくように7月から伝えました。10月からの実習でしたが、手ぬぐいは季節商品なので、8月あたりからどんどん品薄になるのです。「夏休みには絶対に買っておいてね。」と何度も念をおしました。
実習が始まったとき、自宅にあったという手ぬぐいを持参した者が数名いて、中に注染の手ぬぐいを持ってきた生徒が1人。「お~、これは!」と、100均のそれとは全く違う織と染めについても教えました。
全員が完成し、手ぬぐいバッグをずら~っと並べたところは壮観で、生徒たちと一緒に観賞会。ほとんどの生徒が100均の手ぬぐいでしたが、立体的な作品として仕上がるとどれも見栄えがします。
ちょっと違う存在感を放っていたのはやっぱり注染手ぬぐいの作品。縫った本人はかなり苦労して作ったのですが、お母さんにあげると言ってましたっけ。
息子からプレゼントされたお母さま、さぞ嬉しかったのではと思っています。