「トマト食べたいなあ。」と思い、冷蔵庫を確かめたら、ミニトマトが5つしかなかったので、農産物直売店へ買い出しに行きました。猛暑のせいかトマトが品薄でお目当てのものは無し。仕方なく、向かいのスーパーへ。
私は、トマトの「アイコ」という細長い品種が好きで、ここ数年よく購入しています。理由はその形状。お弁当箱に詰めるときに球体のミニトマトだと微妙なすき間ができるし、かといって、半分に切って入れたら汁が出るし・・・。このラグビーボールのような長卵型アイコが弁当箱におさまったとき、なぜか朝からテンションがあがる。黄色やオレンジ色などカラフルなので、おかずが茶色でもカモフラージュできるのも嬉しい・・・。
元家庭科の教員のくせに、料理はあまり好きではありません。特にお弁当作りが一番嫌い。低血圧のせいか、朝がとにかく弱いのがその理由です。もっと寝ていたい!
かと言って、昼休みに外へ食べに行けるような職種でもなく、公立校だから給食もなく、売っているお弁当がそれほど好きでもなかったので、独身の頃からかれこれ30年以上作ってきました。一度でいいから、ドラマみたいに、ミニバッグだけ持っておしゃれなカフェで同僚とランチしてみたかったなあ・・・憧れ。(今は時折、平日カフェランチ行ってますけどね!)
55歳のとき、下の子どもも独立。
「お弁当作り辞めます」宣言を夫にしたところ、
「じゃあ、あなたはお昼に何を食べるの?」と聞かれ
「私は、おにぎりがあればそれで充分。おにぎりだけを作って持って行きます。」
すると夫が「あ、俺もそれと同じでいい。」
それと同じ?で いい?
結局は私が作るんか~い、と思いつつ、退職した今も平日は毎日おにぎりを握っています・・・。やれやれ。
現役時代は職員室で、奥様が家庭科教員という先生のお弁当の中身はチラ見していました。
そりゃね、同業者だもん!気になりますよ・・・フフフ
30年勤務している間には、そういう方のお弁当をいくつも見てまいりましたが、再雇用でいらしていた某ベテラン教員のお弁当は衝撃でした。
どう見てもすべて手作りのおかず。冷凍食品は皆無。
卵焼きふっくら。
ごはんにはうっすらとゆかり(赤しそのふりかけです。きっとこれも手作り?)
煮物には、斜めに切られたさやえんどうの緑が可憐に散らされ、
飾りの人参も花型にしか見えなかった。(私の妄想も入っているかもですが)
弁当箱もプラ製じゃなかったと思います。
年度始め、そのお弁当を初めて見たときに
「今日この先生は、花見なのか?」と思いましたが、その後も毎日そんなお弁当を持参されていらっしゃいました。
美人教員の奥様を存じあげていたこともあり、「やっぱり、あの先生は偉大な家庭科の先生だ!」と勝手に尊敬させていただいたのでした。
ちなみに私のチラ見データによれば、家庭科の奥様をもつ教員は、健康を気遣われてか、体格のわりにやや小さめな弁当箱を持参しているのが特徴。食べ終わった弁当箱をきれいに洗っていた方も多いです。
奥様による「教育」効果が行き届いている証ですかね。