お茶のお稽古の仲間たちと、先生のお宅で流しそうめんを楽しみました。
あいにくの雨で、急きょ車庫の中に設営。私が伺った時には竹の配置とホースの水の設置は終わっていて、おそらく作務衣姿の先生が朝から作業してくださったようです。
当初のメニューでは天ぷらもやることになっていましたが、先生が
「もこみちさんのキャンプ飯を真似したい。」とおっしゃったのでこちらも変更。
ラップを敷き、広げた薄切り肉の中に、ご飯とチーズを入れて、外側の肉で巻いて焼いて食べる、というものだそうですが、先生は
「ご飯をやめて、カボチャとポテトのマッシュにしましょう!」
本来は私たち生徒が作ることもお稽古のひとつですが、この肉巻に関しては先生の作業を見守る時間の方が多かったかもしれません。何故なら先生は元家庭科教師で管理栄養士の資格もお持ち。私たちに指導するよりもご自分でテキパキと作られるのです。鍋に投入したところから焼き目をつけるのが私の係となりましたが、ひっくり返すのが出来なくて、結局先生にやっていただき、切り分けるのも先生。ちなみに私も元家庭科教師なんですけどね…
流しそうめんの他にも、のらぼう菜のおひたしや数種類の漬物、スイカ、そしていつものお稽古のように老舗のお干菓子と薄茶、最後にはコーヒーとポッキーまで。3時間くらいかけてゆっくりいただきました。まるでアフタヌーンティーみたい。
1番若いのが私ともう1人で60歳、他のメンバーはお姉様方でしたが、そうめんを流す係を交代で次々にやっては、その度にはしゃいだり、先生がお寺で聞いてきたというありがたいお話に耳を傾けたり、女子会(熟女の!)としても、とても楽しい時間でした。
この日のために、先生から和歌の宿題が出ていたので、国語の教員をやっている友人に教えてもらった
「ほととぎす なきつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる」
「風そよぐ ならの小川の 夕暮は 禊ぎぞ夏の しるしなりけり」
を先生にお話したら
「今日は夏越(なごし)よね。」と皆で盛り上がりました。
夏越も禊ぎ(みそぎ)も何も知らずにこれまできてしまいましたが、おかげさまでまたひとつ教養を身につけることができたかな。
帰りに近くの神社に寄って茅の輪くぐりをしていくというメンバーもいて、ますます夏越というものを意識しました。6月晦日の行事をこうやって自分も出来たことが、嬉しかったです。