還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

逃げ切れたけど、後悔もあります。

お題「高校生に戻ったらしたいこと」

数学参考書

やっぱり必要だった。

  さて、今日はお題に沿った内容にします。

高校時代に戻れるとしたら、どの科目ももう一度勉強し直したいです。

 

 自分の高校時代を振り返ると・・・

私が高校の頃から大学入試の共通一次試験が始まりました。

注:その後、センター試験、今は共通テストと名称も変更されています。

 家政系に行きたかったので、今思えばどう考えても理系クラスにいるべきだったのですが、当時の私は、気の毒なくらいに理数系がアウト!高校生の学習塾もなかった時代。かといって、古典もアウト、社会科、英語も・・・・。

 ちなみに英語は老紳士先生のお宅に通って習ってはいましたけど、その先生からのお教えで忘れられないのはひとつだけ。

「あのね、つくどんさん、奥さんというものはね、絶対に夫より先に死んではいけないんだよ。それが何より大切・・・」と日本語で静かにおっしゃっていたことです。奥様を亡くされて先生が非常に気落ちされていたのが、18歳の私にも伝わってきましたっけ。しかしながら老紳士先生に報いることもなく英語もアウトぎみで、現文くらいしかまともに点数が取れない高校生だったのです。

 そんな私でもなんとか女子大生にはなれて、しかも高校教師!という職業を選択。この3月まで続けておりました。ちなみに免許は家庭科と情報科です。

 

 情報科という科目は2003年度新設の教科です。2000年~2002年にかけて、現場の教員が研修を受けて免許を取得できる制度があり、私は2002年度に情報科免許を取得しました。世界史未履修問題が世間をにぎわせた時代が過去にありましたが、情報科という教科も必履修教科であったにもかかわらず、なかなか市民権を得られませんでした。国、数、英、理、社のいわゆる「主要」5科目が花形で、それ以外の体育や家庭、芸術、情報はヒエラルキーが低かったかも。そもそも「主要」っていう表現も好きにはなれませんでしたけどね。

 その後、世の中のICT化は飛躍的に進み、「Society 5.0」があちらこちらで聞かれるようになり、国立大学協会が2022年1月、2025年度入試から共通テストにおいて「情報」を加えた6教科8科目を課すことを原則とすることを発表したので、いよいよ高等学校情報科にもスポットライトが当たるようになりました。これで情報科もいよいよ「主要!」科目に仲間入り。ヒエラルキーが高い?

 情報科開始当初の授業内容は、情報セキュリティやネット社会でどうふるまえばいいのか、オフィスソフトの使い方・・・などが主体でしたが、共通テストに出題されるであろう内容は、それらとは全くかけ離れた内容で、「数学」や「工業」にかなり近いと思います。

 私は勤務校のカリキュラムの関係上、新しい情報科目を教えることがないまま定年を迎えましたが(逃げ切りました!)、それでもここ数年はプログラミングなどを細々と教えてはおりました。プログラミングや統計など教材研究するたびに、私が嫌悪感を抱いていたあの「数学」の香りがプンプンしてきて、高校時代に怠学だった自分を呪いました・・・。

 

 ということで、高校時代の自分に言いたい。

「勉強の好き嫌いとか言っている場合じゃないよ。どの教科もまんべんなく勉強しておかないと、のちのち大変なことになるんだからね。特に理数系から逃げてはいけません!」

注:そうは言っても、そんなアドバイスを素直に聞くような人間ではないことも、私自身よ~く知っています。ハイ。