還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

被服実習って、たーだ縫っているわけじゃないんです。

会津木綿

会津木綿で袋物

 福島土産の会津木綿の生地をずーっと眺めていましたが、ようやく作業開始。

 生地そのものが素晴らしいので、ハサミを入れるのは最低限にしたくてあれこれ考えました。で、結局平面な袋を縫うことに。

 

 生地幅いっぱいにして作ったら、A4size横がスッポリ入ってビックリ。

 自分は縫うことに満足したので、完成品を使う人を探していたら、この夏一緒に旅行した友人2人がすぐに立候補。しかも買い取ってくれるという、この上ない喜びです。

 今回も生地代だけで譲るつもりです。素人の私がそれ以上をいただくなんておこがましい気がして…。

 

 ただ、世の中のハンドメイド作品の価格を見て、安すぎる価格をつけているのを見ると、ちょっと悲しい気持ちになります。上の発言と相反するようで説得力には欠けますが、作品を売るならもっと自信を持って価格設定してもいいのでは?と思います。

 買う側も作り手のことをもっと想像して欲しい。技術は一朝一夕には身につかないし、相応の時間、手間ひま、金銭だってかかっています。

 

 以前、プログラミング会社の30代男性から「こんなに服が売られているのに、何故高校で被服実習教えているんですか?」と聞かれたことがあります。

 「実際に自分の手を動かして縫ってみて、初めて知ることがたくさんあるからです。縫製の知識が多少なりともあれば、既製品の良し悪しを判断して購入できるのでは。」と答えたら、質問してきた男性社員は納得していましたっけ。

 被服実習を通して縫製以外にも繊維の知識や洗濯のこと、被服気候やコーディネート、3Rなど、多くの内容にも触れるので、案外奥が深いんです。はたから見れば、ミシンで何か縫っているだけに見えるでしょうけどね。

 

 流行を考えて服を選ぶのは還暦の私でも楽しい。そろそろ秋冬コーデを考えないと。

 素材、サイズ、デザインやシルエットだけでなく、必ず裏側もチェックして、この縫製でこの価格ならOKと納得してから買いたいです。

 ただネット通販だと、縫い目まで画像を載せているところは少ないので、想像してポチッとしていますけどね。