1週遅れの炉開き(ろびらき)でした。
お茶の世界では、11月が正月とのことで、釜が風炉(ふろ)から炉に変わります。
釜の蓋置きも竹の節の位置が下になったし、柄杓(ひしゃく)も大きくなったし、座るのも斜めだし、ふすまも閉めるし…。
4月からお稽古を始めた私には、覚えることが毎回多過ぎて、キャパ以上の情報量。メモリが全く足りません。
今日習った内容で覚えているのは、四君子(しくんし)のこと。
蘭、竹、菊、梅が四君子のお花で、今日のシュウメイギクは菊ですから、秋を代表する菊はお正月に相応しいお花だったと思われます。
偶然にも私の今日の着物の柄も菊花でした。ちょっと、嬉しい!
お稽古でいただいた亥の子餅(いのこもち)は、炉開きには欠かせないお菓子だそうで、胡桃の香ばしさが漂う上品なお菓子でした。私はアンコが苦手なのに、なぜお稽古のお菓子はいつも美味しいと感じるのか?不思議です。
そういえば、以前勤めていた高校で遅刻して来た男子生徒に理由を尋ねたら、
「下り坂で登校中、自分の原付バイクにイノシシがぶつかってきて、それで遅れました。」と言われました。最初は信じられなかったのですが、彼の居住地域は山の麓なので、まんざら嘘ではなさそう。バイクも壊れてしまったそうで、お互いの勢いは相当なものだったのでしょう。
亥の子なんて聞くと可愛らしいイメージですが、猪突猛進という言葉もありますしね。
さて、今日の反省点は、着付けが下手くそだったこと。
半襟の出し方が細すぎたのと、おはしょりが美しくない!
とにかく納得がいかない着方で、帰宅後すぐに何がダメだったのかを確認しました。
原因はコーリンベルトの位置。着物の下前の襟を挟む時に失敗していたことがよ〜くわかりました。
すぐに着付けを2回練習して、ミスを確認してから着替えました。
何事にも、自主は大切です。だって、手が覚えていくのですからね。
炉開き、菊花、イノシシ、着付けと、話題があちこち飛んでしまいまして、失礼いたしました。