茶道教室の生徒のおひとりが、ご自分の庭に咲いているというお花をいくつか持参されました。茶花を自宅に植えているなんて憧れる・・・。
そういえば花屋さんには、茶花はあまり売ってないかも。
「そのあたりに生えている草花でもいいのよ。」とその生徒さん。
そう言われても、何がいいのか、今の自分ではまだまだわからないことばかり。
私は稽古で知った茶花を、花が好きな友人にLINEで報告しています。今回のシモツケソウには「ウチにも同じのがある!」と友人が画像を返信してきました。
う~ん、でもよく見ると、葉っぱの形が違うような?
「シモツケソウに似ている花」と入力して調べたところ、キョウガノコ(京鹿の子)という植物が表示されました。
本当に便利な世の中です。曖昧な知識でも調べてくれるのですから。しかしながらキョウカノコではありませんでした。
そこで「5月 ピンク 小花」で検索をかけて、画像をひとつひとつ見ていったら、「ベニウツギ(紅空木)」を発見。
友人の花はこれだ!
この花も茶花に相応しいように見えます。早速友人に知らせました。
稽古終わりに先生が「皆さんは着付けも本当に上手になりましたね。」と褒めてくださいました。夏の陽気でしたが、頑張って着物で行った甲斐があるというものです。
生徒の中に鹿児島出身の方がいらして、実家のタンスに眠っていたという久留米絣をご自分で仕立てて着てこられました。古い反物は長さも短く、水を通したらかなり縮むので、だいぶご苦労されたとのこと。寸法が不足気味なのをカバーして作り上げるのは至難の業だったと思います。とてもよくお似合いでした。
季節の花を愛でて、季節のお道具を使い、夏着物を着て、茶道のお稽古。
贅沢な空間と時間の使い方で、また心が豊かになりましたが、現実は帰宅したら汗びっしょり。さっさと着替えて、長襦袢(洗えるのを着ています)や補正下着は洗濯機の手洗いコースで、足袋や足袋カバーは通常コースで洗濯です。
それにしても晴れると暑い、令和の日本。
あと何回、着物でお稽古に行けるかなあ・・・。