還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

庶民ですが、自分の「お印」だと思っています。

梅花

梅が咲きました

 昨年の誕生日にプレゼントされた梅が今年も咲き始めました。つぼみの方がまだ圧倒的に多いのですが、私の気分は上昇傾向!どうやら私の誕生花らしいのです。

 遠い昭和の頃、私の通う中学校では卒業記念樹木として、各自の好きな樹木がプレゼントされるという機会がありました。ほとんどの女子が桜を選ぶなか、迷ったあげく2月生まれということで梅を選びました。私は、花が咲き誇る梅木が学校に届くとばかり思っていましたが、入手したのは、か細い梅木。とてもがっかりしましたが、自宅に持ち帰ったところ、父が裏庭に植えてくれました。裏庭なので毎年の梅花を愛でることもせず、18歳で実家を出てしまったのもあり、いつのまにかその存在を忘れてしまいました。

 自分も50代になり、実家へ老親の介護に行くようになっても梅の木のことを特段思い出すことはありませんでした。父を見送り、母が施設に入所して、ある日気がつけば梅は、誰もいない実家の庭で、肥料も長い間もらえないままくたびれた古木となっていました。

 最後はシルバーさんの手で切ってもらい、梅はその40年の寿命をとじました。苦い思い出です。

 

 そのことがあってから、また「自分の梅」が欲しくなり、昨年入手したのが写真の花です。今は庭の真ん中にあり、毎日眺めています。今度は肥料も庭担当の家族が与えてくれています。

 そして気がつけば身の周りの小物も梅の柄を選んでいます。

庶民のくせに自分では「お印の花」と勝手に決めています。和装では季節ごとの花も決まってはいますが、梅の絵柄の末広を一年中愛用しています。