知人から薔薇のブーケをいただきました。ご自分のお庭のお花だそうです。
そろそろ、薔薇の季節も終盤だそうで、きれいなうちに分けていらっしゃるのだとか。
香りもよく、本当に美しい花だなあってしみじみ思います。
子供の頃は園芸植物が大嫌いでした。人為的に作られたものは本当の美ではないと思っていたからです。自然の中に咲くものこそ、美しいのだと。
でもよく考えてみれば、高山植物はともかく、自分が住んでいるような田舎の里山で目にするものは、人間の手入れがあってこそ保たれている自然なわけで。視野が狭かったですね。
香りといえば、昨日の茶道のお稽古で、掛け軸には薫風の文字がありました。
薫という字は「かおる」と読みますが、刺激のない香りのことを指すのだそうです。
5月のそよ風は、まさに薫風。薔薇の匂いには使わない漢字です。
ちなみにお茶室で一番大切なのが掛け軸だそうで、入室する時は掛け軸に向いてお辞儀します。
またひとつ教養を身につけました。