ユニクロのTシャツは初期の頃のものが好きです。
光沢があり、地厚で、丈夫。毛玉もあまりできない。襟ぐりの開きもほどよくて、この写真のはすでに20年くらい着ています。
ここ10年は、流石に買い替えたいと思い、売り場に行って探しますが同じようなTシャツには全く出会えません。今年こそと思い期待して行くのですが、いつもがっかりして帰って来ます。
このTシャツは着丈が60cmですが、私が欲しい着丈は57cm。たかが3cm、されど3cm。自分で直そうと裾をほどいても、同じような仕上げをするには専用のミシンが必要だったので、これまでは仕方なく自分で3cm折り上げて、ニット用の糸で直線縫いをして数年着ていました。しかしながら今月Kaedeを買ったので、やっと同じような裾上げができます!
というわけで裾のお直しスタート。
まずは自分が縫った直線縫いのステッチをほどき、次に買った時の裾上げをほどきました。流石に20年以上着ているので、時々糸が引っかかるのですが、それでもスラスラとほどけました。この裾上げはカバーステッチと言いますが、3本糸で縫ってあり、表側の2本糸を少しほどいておけば、裏側のジグザグに渡っている糸が面白いようにほどけてくるのです。縫ったものをほどくなんて面倒だと思う人も、このカバーステッチをほどくなら楽しいはず。
ユニクロの縫い糸って本当に丈夫で、以前、厚い生地の服をほどいた時には、タコ糸で縫ってあるのかと思ったほど。今日の縫い糸も引っ張っても切れません。「外国の縫い子さんが縫ってくれたんだろうなあ〜」などと思いを馳せながら、ほどきを無事完了しました。
裾を平らに伸ばして、アイロンをかけ、3cm裾をカット。また最初と同じようにアイロンで折り上げて、やっとKaedeの前に座ります。
まずは別布で練習。カバーステッチは表から見て縫うので、やや難しい。2本の針の内、1本は生地が1枚のところ、もう1 本は生地が2枚のところに来るようにします。針が落ちる位置を正確に合わせなければなりません。アイロンで真っ直ぐに折り上げてはいますが、縫う時はやっぱり自分の目と、何より手の感触が頼りです。
練習で手の感覚をつかみ、やっと本番。常に針位置を気にしながら、一周縫い終わってドキドキしながら確認。少し曲がったところもありましたが、買った時と同じ裾上げになってる!やった。自分で出来たよ!
「売っているやつみた〜い。」と、今日もまた自画自賛。
これに気を良くしたので、KaedeでTシャツを縫おうかな…
それにしても、ユニクロで復刻版のTシャツ売り出されないかなあ。