還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

夫婦なんてお互い様。

夕陽

陽が長くなっていると思います。

  自治会のイベントの最中、役員Sさん(夫と同郷)が「ご主人と初めてしゃべって来たよ。優しい感じの人だね〜。」と話しかけて来ました。

 夫も短時間ですがサポーターとしてイベントに参加していたのです。

 

 優しい?

 またか。

 外面(そとづら)良いもんなあ…。

 家ではほとんど喋らない、寡黙な男です。

 それでいて、リモート会議ではよく笑ったりしていて別人。

 

 などなど、瞬時に脳内再生され、せっかくの褒め言葉に素直に同意できず、

「それって私が鬼嫁ってことですか?」と嫌味っぽい返事をしてしまい、Sさんが困ったお顔に。

「あはは冗談ですよ。」と取り繕いましたが、Sさん、ごめんなさい。

 褒めてくださってありがとうございました。ハイ、優しい夫です。

 

 イベントが終わって帰りすがら我が家のベランダを見上げたら、大きな冬用シーツが干されていました。部屋の中もゴミ箱の位置が少し変わっていて、掃除機がかけられたこともわかります。私が不在中に洗濯や掃除を夫がしてくれたわけです。

 

 先に帰宅していた夫に「お疲れ様。」と声をかけたら、パソコンの方を向いて「ああ。」という返事。

 その態度、かわいくないぞ。

 何が「優しい」夫だよ、と心の中で毒づく。

 

 そういう自分も嫌い。でも、ありがとうとも言いにくい。今さらね。

 

 翌日、私が食材を買い出しに行っている間に夫は外出。私は行き先を言って出かけるのに、夫はいつも告げない。

 また憤慨。

 

 それでも昼食用にと、手作りハンバーガーを作っておきましたが全く帰って来る気配はなし。LINEで連絡したら、2時間後に既読がつきました。昼食は済ませたそう。

 あ、やっぱりね。

 これにはそれほど腹は立ちません。何となく予想していました。

 長年の勘です。

 

 夕方から有志だけ集まり、イベントの片付け業務。集会所の台所もトイレも磨き、不用品を廃棄して、前よりキレイにして終了しました。

 

 外に出たら美しい夕陽がお出迎え。

 

 まあ、夫婦なんてこんなもんかな。

 私にも至らない点は多々あるし。お互い様かもね。

 

 ちなみに夕飯時間に帰宅した夫は、黙ってハンバーガーを食べていました。

 私も、どこに行っていたのかなんて聞きません。

 夕食に用意したカレーは明日の昼にでも食べてもらうとしましょう。