自治会のイベントの最中、役員Sさん(夫と同郷)が「ご主人と初めてしゃべって来たよ。優しい感じの人だね〜。」と話しかけて来ました。
夫も短時間ですがサポーターとしてイベントに参加していたのです。
優しい?
またか。
外面(そとづら)良いもんなあ…。
家ではほとんど喋らない、寡黙な男です。
それでいて、リモート会議ではよく笑ったりしていて別人。
などなど、瞬時に脳内再生され、せっかくの褒め言葉に素直に同意できず、
「それって私が鬼嫁ってことですか?」と嫌味っぽい返事をしてしまい、Sさんが困ったお顔に。
「あはは冗談ですよ。」と取り繕いましたが、Sさん、ごめんなさい。
褒めてくださってありがとうございました。ハイ、優しい夫です。
イベントが終わって帰りすがら我が家のベランダを見上げたら、大きな冬用シーツが干されていました。部屋の中もゴミ箱の位置が少し変わっていて、掃除機がかけられたこともわかります。私が不在中に洗濯や掃除を夫がしてくれたわけです。
先に帰宅していた夫に「お疲れ様。」と声をかけたら、パソコンの方を向いて「ああ。」という返事。
その態度、かわいくないぞ。
何が「優しい」夫だよ、と心の中で毒づく。
そういう自分も嫌い。でも、ありがとうとも言いにくい。今さらね。
翌日、私が食材を買い出しに行っている間に夫は外出。私は行き先を言って出かけるのに、夫はいつも告げない。
また憤慨。
それでも昼食用にと、手作りハンバーガーを作っておきましたが全く帰って来る気配はなし。LINEで連絡したら、2時間後に既読がつきました。昼食は済ませたそう。
あ、やっぱりね。
これにはそれほど腹は立ちません。何となく予想していました。
長年の勘です。
夕方から有志だけ集まり、イベントの片付け業務。集会所の台所もトイレも磨き、不用品を廃棄して、前よりキレイにして終了しました。
外に出たら美しい夕陽がお出迎え。
まあ、夫婦なんてこんなもんかな。
私にも至らない点は多々あるし。お互い様かもね。
ちなみに夕飯時間に帰宅した夫は、黙ってハンバーガーを食べていました。
私も、どこに行っていたのかなんて聞きません。
夕食に用意したカレーは明日の昼にでも食べてもらうとしましょう。