今週のお題「卒業したいもの」
私は育てられた環境のせいなのか(身内に教員が多い)、小さい時から「ちゃんとしなきゃ!」と自分を律する気持ちが強くありました。自分にだけならまだしも、時にはそれを周囲の人にも強く求めたりして、ギクシャクしたことも・・・。高校生だった長男から「あなたは〜ねばならない、が多い。」と指摘された時はあまりにも的確だったので何も反論できませんでしたっけ。
そんな私も、昨春に退職してからは毎日ゆるゆると過ごしています。自分で言うのもおこがましいのですが、自他に「寛容」になれたと思っています。心のどこかにいつも「ちゃんとした良い人」と思われたい気持ちがあったのに、それがだいぶ薄れました。
スィーツがそれほど好きではないことも、退職前年あたりからカミングアウト。退職祝に甘い菓子を贈って来た人は少数派となり、ホッとしたものです。
寿司のネタも、青魚や雲丹、貝は嫌い。これまでは出されたら笑顔で食べていましたが、今は最初から上手に断ることができるようになりました。以前から私を知っている人は「つくどんさんって、好き嫌いがあったんだね〜。」と驚いています。
つまり「良い人と思われたい私」は卒業したのです。
もちろん、失礼な態度や下品なふるまいは致しません(キッパリ)。
自分が機嫌良くいられるような生活を送ろうと決めたのです。
おかげ様で退職後は笑顔が良くなったと、よく褒められます!(エヘヘ、嬉しい)
組織で働いていた頃や子育て中は「教師として」、「母親として」、「良き妻として」、正しい道を踏み外さないようにと自己暗示をかけ過ぎていたのかもしれません。
もちろん今でも「母親」だし(「良妻」は怪しいかも・・・(笑))、教え子にがっかりされないような生活はしていくつもりですが、穏やかな気持ちで過ごしております。
モネ展鑑賞後に複製画を買ったのも、そんな自分だったからかもしれません。