還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

運動部の生徒みたいになっちゃった。

テーピング

これでしのぐことになりました。

 三連休も開けたところで、 骨粗しょう症でお世話になっている整形外科へ行きました。

「あの今回は、いつもの方(ほう)じゃなくて、小指ぶつけちゃって・・・」

最初の問診のときに、青紫色になっている右足小指を見せながら説明しました。問診なさるのは男性看護師さん。

「あ~、やっちゃったんですね~。スリッパ履いていれば良かったかもしれませんね~。」と明るく爽やかに言いながら、大きな画面に向かって私が話す内容を入力。

 

 そこへ隣室の診察を終えた先生さっそうと登場!小柄な男性医師で、年のころは私と同世代かちょっと上かな?登山がご趣味のようで、診察室や待合室にはネパールの山々の写真が飾られています。登頂証明書みたいなものもあって、本格的な山登りをされていらっしゃるご様子。そのせいか動きが俊敏。問診の看護師さんが即座に、それまで座っていた椅子を先生と交代。いつもながらスキのない連携プレーにその日も感動。

 そして問診の内容を聞いた先生は、これまたいつもの通りの無表情で私の患部を軽く押す。「ここ?」「これ?」と次々押され、一番痛いところにボールペンでバツ印が書かれました。ぶっきらぼうな態度だけど、私はそれもまた気に入っています。

 

 その後レントゲン撮影。レントゲン技師さんが珍しく失敗して、3ポーズを2回撮影。3ボーズって言っても、足の真上、足の右側と左側、の3か所なんですけどね。技師さんにだいぶ謝られてしまいましたが、まあそういう日もありますって。

 

 そして再診。緊張の一瞬。

先生「あー、ここね。ヒビ入ってるね~。」

素人目にもわかるような画像。右足小指根元の骨に縦のラインあり・・・。

 

先生「簡単な方法で固定するなら足の裏に板をつけるんだけどさ。」

隣でベテラン女性看護師さんが現物を見せてくださる。「あ~これか・・・」と私。

片方がおっさんの足、もう片方が婦人(おばさんとは書かないぞ。)の足になるやつね・・・。おしゃれ心が一瞬にしてぶちのめされるパターンのやつ。

 

私「そうなると靴が履けなくなるんですよね?」

私のがっかりを察してくださったのか、先生が行ってくださった処置はテーピングでした。

 

 隣の薬指と小指を一緒に巻き、その後八の字みたいに巻いていき、つまり左右のリボンを交差させたピンクリボンみたいな形(あれはなんて呼ぶんだろう)にして、最後に真横にとめていく、という三段階。

「しっかり覚えて自分でやってくださいね。」と看護師さんに隣で言われ、先生の手つきをしっかりと観察。明日からは自分でやるんだもんな。気持ちも引き締まります。

 

 先生はあっという間にテーピングを終えて、「じゃあまた来週診せて。」

 処置が終わった足をしみじみ眺めて、「なんだか、運動部の生徒みたい。」と、つい前職にからめた想像をしてしまう、私。

 

私「先生、アクセル踏んでもいいですか?」

先生「えっ?」

私「車の運転してもいいですか?」と聞き直すと「あ、いいよ!」

 

 やった~。これでミシンも再開できるな。

 

 相撲中継のテレビに出てくる力士が、私の何倍もの太いテープで手足をぐるぐる巻きにしているのを見ると、そのご苦労がしのばれます。プロって本当に大変だ。