還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

地域貢献とドクダミの匂い。

刺しゅう作品

自分の針目じゃないみたい。

 自治会主催のお祭りも無事に終わり、役員として少し肩の荷がおろせました。お祭り開催は4年ぶり。ご近所の方々がたくさんおみえになり、以前のお祭りが復活したかのようです。

 自治会役員の経験は過去に1回しかなくて、しかもそれは10年以上前。当時とは住民の数も世の中の常識もだいぶ変わっていて、今回のお祭りに過去の経験はほとんど役にたちませんでした。毎年交代する自治会役員よりも、サポートで入ってくださる方々の方がよっぽど即戦力で、手際よく作業していく様子には頭が差があります。

 サポートのお1人は慣れた手つきで焼きそばをパック詰めしながら「一度くらい、お客としてふら~っと来てみたいなあ。」とおっしゃっていました。自治会長からヘルプ要請があったので、また今年もサポート側にまわったとのこと。

 そんなサポーターの皆さんを私はただただ尊敬します。私はこれまで家庭と職場との往復だけで過ごしてきて、子育て中も忙しさを理由に地域活動を避けてきました。定年した現在、他人の貢献に乗っかっているだけの自分からは卒業して、なるべくそういうものにも関わって行こうと思います。

 

 さて、昨日更新したブログでは1㎝に5つの針目、という作品を話題にしましたが、今日の画像がまさにそれです。周囲のステッチが1㎝に5つの針目です。

 そもそもはテーブルセンターですが、今は仏壇の埃除けに使っています。デザインはお世話になった教授のもので、おそらく水紋だと思いますがちょっと昭和チック。周囲に施してあるステッチは刺しゅう糸1本どりのブランケットステッチ。(毛布の周囲をかがるのと同じステッチだから、ブランケット・・・です。)

 布端を約1㎝に折り、その上から延々とブランケットステッチをして、最後に余分な布端を切り落として始末しています。長い長いテーブルセンターの周囲を根気よく同じ針目で刺していくという行為はもはや「刺しゅう」ではなくて「修行」ですかね。若いからこそ出来た作品かとも思います。

 

 そういえばさっきからこの文章をタイピングしてる私の手指から、青臭い匂いが漂ってきます。お祭りの後片付けに行ったときに、はびこっていたドクダミを抜いてきたのが原因。刺しゅうの教授は、「ドクダミを観察して写生しておきなさい。」と、よく学生におっしゃっていました。よくよく見れば確かに花も葉も美しい。以前、和装のリサイクルショップでドクダミ柄の帯を見た時に、教授がドクダミを賞賛していたことを思い出して即買いしたこともあります。

 こんな匂いじゃなければね、もっと好きになれるんですけどね。