還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

青春の迷走:GWの苦悩と成長

カモミールラテ

息子からの誕生日プレゼントのギフト券、空いている店内でありがたく使いました。

 GW(ゴールデンウィーク)が大嫌いな時期がありました。大学生の頃です。

 最初は寮生活だったので、GWは迷わず帰省。寮と実家との距離は3時間程度。ホームシックにかかるほどの距離でもないので、久しぶりに実家に帰ったものの、それほど新鮮味も感じませんでした。

 

 両親への大学生活の報告なんてすぐに終わるし、かといって友人たちの動向も今のように簡単にはわからないので、出かける約束も特にはありません。

 「ヒマ~」でした。

 還暦を過ぎた今なら、父親の畑の手伝いをするとか(さやえんどうがたくさん収穫できる頃だった)、母親と一緒に台所に立って娘の手料理を両親にふるまうとか、そういう時間の使い方をするのも有意義だったとは思いますが、当時の自分がやりたいことはそういう地味なことじゃない。

「華やかな女子大生ライフを送りたい!」としか考えていなかったのです。

 

 退屈な暗黒のGWを終えて寮生活に戻ったとき、地元で新しい服やバッグ、靴を買い込んで早速身に着けている先輩が「短期バイトもしたから色んな大学生に会えて楽しかった。」とか、「4月の合コンで出会った人とデートしてこれ買ってもらったの。」と大きな縫いぐるみを抱きしめている先輩とか、私とは全く違う休日を過ごしてきた話を次々聞かされて、私は落ち込むばかり。

 GWの存在を心底呪ったものです・・・。

 そのくせ、落ち込んでいる素振りは微塵も見せずに、話を合わせて盛り上がっていました。滑稽でお馬鹿さんだった若かりし頃の苦い思い出です。

 

 今年のGWは帰省した次男と出かけたり、身の周りの片づけをしたり、おしゃれなギャラリーに行ったりと、とても楽しく過ごすことができました。他の方々のブログにも自分と同じように家の片づけをしたり、庭の手入れをしたり、お出かけしたりと、親近感が湧く記事がたくさん。華やかでも何でもなく、地に足が付いた生活者としての充実したGWこそ、素晴らしい過ごし方なのではとつくづく思います。 

 

 ステレオタイプのキャンパスライフに憧れすぎて、本来の生活を見失っていた女子大生の自分が、今となっては哀れに思えますが、若い頃ってそういうものなのかな。

 

 AIさん、「迷走」なんて素敵なタイトルをありがとう。