還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

ワンコイン弁当体験記

お弁当と味噌汁

2人で1,000円也

 我が家の平日昼ご飯は、おにぎり。それに粉末味噌汁を足して食べるのが定番。理由は私が料理したがらないのと、夫もそれで良いとのことなので…。

 

 その日もいつものように、朝ごはんの片付けを終えて、おにぎりを作ろうと米の準備をしようとしたら、夫が「最近届いた地域情報誌にワンコイン弁当の記事があった。今日はそれにしない?」と言い出しました。

 私もおにぎり作りに飽きているので即OK。昼時は混むだろうからと、11時を目安に私が買いに行くことになりました。

 ちょっと楽できるじゃん、楽しみ!

 しかもワンコイン。

 

 10時40分「それでは行って参ります!」と私。在宅勤務中の夫に声をかけて、ふざけて最敬礼もしました。「ハイ、行ってらっしゃい。日替わり弁当よろしく。」と何だか嬉しそうな夫。そりゃそうだよね。君もおにぎりには飽きちゃってるでしょう?

 

 雨が降りそうだったので、自転車をやめて車で行きましたが、駐車場には余裕があってすんなり停められました。

 「ごめんください。」まだ開店したばかりなので、店内はキレイ。客は私だけ。

 店主と思われる男性、すかさず「いらっしゃいませ!」

 見ると弁当が数種類、棚に積まれて並んでいます。美味しそう…。カーテンの向こうで女性がたくさんのお弁当に詰めているのも見えました。へー、これからまだまだたくさん作るんだなあ。

 

 「あの、日替わりはどれですか?」

 

 「全部です!」

 

 全部?全部が日替わりなの?

 

 ただよく見ると600円のもあります。おっと、気をつけなきゃ。

 500円シールを確かめて、豚肉、キクラゲと卵炒め弁当と豚肉韓国風炒め弁当をチョイス。レジで消費税込みの値段をあらためて言われるのかと思ったら、本当にワンコイン!

 しかも、今月はサービスで味噌汁が無料だそう。セルフでよそっていいというので、たっぷりと入れました!こういう時、どうしても図々しいオバサンスイッチが入っちゃう。

 良かった〜自転車で来なくって。だって汁物は想定外。

 

 店主によれば、11時を過ぎたら店内は混雑して、12時には完売とのこと。

 早めに行って。ホントにラッキー。

 帰宅して興奮気味に夫に報告。次回もまた早めに買いに行く気満々の私。

 

 12時になり、夫婦揃って興味津々でいただきました。私は韓国風…を食べたのですが、全体的に味が濃くて…特に楽しみにしていたメインの豚肉おかずは少ししか食べらませんでした。

 残念。

 しっかり味をつけるのはお弁当の常識ですけど、味噌汁までしょっぱかったので、辛かった…。夫はフツーに完食していました。少し味が濃いけど弁当ってそういうもんだよね、と。

 残してしまった豚肉おかず。廃棄はしたくなかったので、自宅にある野菜と豚肉でカサ増しをして一緒に炒めて、翌日の朝食に。これはこれで美味しくいただきました。

 

 期待のワンコイン弁当。しょっぱかったとはいえ、結局ワンコインで2回食べられたことになるから、やっぱりこのお弁当を買って正解だったのかな?

 うーむ…。

 今度はローストビーフ弁当で、検証しようっと。

 

  

目を開けて笑う子は1人だけ!

蓋置

1人だけがスマイル

 茶道教室で、7種の蓋置(ふたおき)について学びました。

 蓋置とは、湯を沸かす茶釜の蓋を置いたり、柄杓(ひしゃく)を置いたりする時に使います。手のひらに乗るような大きさです。

 7種のうち、今回使ったのは栄螺(さざえ)の形のものでしたが、他に

 火舎(ほや)、一閑人(いっかんじん)、三つ人形(みつにんぎょう)、蟹(かに)、五徳(ごとく)、三つ葉(みつば)があるそうです。

 今回、先生が全部を並べて説明してくださいました。

 

 「三つ人形は1人だけ違う着物を着ているから、それが正面ね。」

 三つ人形は、3人の子ども(唐子)が背中合わせで手を繋いでいる形で、確かに羽織りを着ている子が1人だけいるので、それが正面というのがわかります。

 ところが、先生が出されたもう1種類の三つ人形は、何と全員同じ服装。人形の身長は5〜6cmくらいなので、全く違いがない3人に見えます。

 

 「おかしいわね、どこが正面かしら?」と先生。

 確かに服装は同じ、履き物もほぼ同じ、髪型も…。

 でも、きっとどこかが違うはず。そう思って、じっくりと見ていたら…

 

 あ、1人笑ってる!

 

 「先生、1人だけ笑ってますよ!」

 でも先生には表情は同じに見えるとのこと。

 

 そこで別々に撮影して、3人並べてみました。

 ハッキリ違いがわかります。

 その画像をLINEで送信したら、先生から返信が来て、笑っている子は目も開いているとのこと。

 

 ホント、目も違います。

 先生、さすがです!

 これで正面がどこかもハッキリしました。

 めでたしめでたし。

 

 お茶道具は覚えるものが多くて大変ですが、刺激的で楽しい世界です。

 

 

のらぼう菜のぬか漬け

のらぼう菜

新鮮な「のらぼう菜」さっと茹でて使います

 お茶のお稽古終わりに、先生が「のらぼう菜(な)、持ってかない?」と、おっしゃいました。のらぼう菜は癖がないので大好き。ただ外は雨が強く降っています。

 「先生、お天気が悪いので今日はいいですよ。」と生徒全員が遠慮しているにもかかわらず、先生は着物からあっという間に普段着に着替え、雨の畑からわざわざ取って来てくださいました。

 

 雨に濡れているせいか、よりワイルドに見えるのらぼう菜。大きな紙袋いっぱいに入っています。

 こんなにたくさん、よろしいんですか?

「もう、そろそろ終わりだから、食べちゃって欲しいのよ。」とのこと。

 独り暮らしの先生では、もてあまし気味ですかね。それでは遠慮なく、いただいて帰ります。

 

 「茎が甘くて特においしいのよ。」と先生。

 それならと、定番のおひたしのほかに、茎をぬか漬けに入れてみようと思い立ちました。ブロッコリーの茎を以前ぬか漬けにしたら、とてもおいしかったので、その応用編です。

 

 ところが翌日に取り出すのを忘れてしまい、取り出したのは2日後。見た目は野沢菜の漬物みたいな飴色です。これは美味しそうな予感・・・。

 

 あら、いけますね、これは・・・。美味い!

 

 新鮮な野菜の美味しさをぬかが包み込んでくれたので、とってもみずみずしくて美味しゅうございました!

 

 料理はあまり好きではないのに、ぬか漬けだけは続けています。しかも出すのを良く忘れるので、古漬けになっちゃうことが多いのが私流?

 我が息子たちはこの古漬け状態が正しいぬか漬けだと刷り込まれているので、外食先で美しい緑色のキュウリのぬか漬けを食べると「何、これ、浅漬け?」と私に聞いてきます。

 

 息子よ、それが本来のぬか漬けなのだよ・・・。ごめん、いつも古漬けで・・・。

 

「俺は、うちの方がいい。あの濃い味のやつ。」

 我が家の贅沢は、飴色のぬか漬けキュウリを丸ごと1本、そのままボリボリ食べること。

 古漬けなのでぬかの風味もよく染みているし、適度に糠の油分もあって、美味しいんです。家を離れた息子が帰省してくるタイミングで漬けておくことも度々です。でも、また出すのを忘れちゃって、息子が帰ったあとで思い出す、なあんてことも・・・。

 

 ちなみに夫はぬか漬けが不得意。彼にキュウリの古漬けを出す時は、薄く切って水にさらして塩を抜き、水気を絞ってから鰹節と少々の醤油をかけて出します。

 まあ、これはこれで美味しいんですけどね。

 

 

花曇りの空で思い出す「一太郎入っていますか?」

ブローチ

アンリ・マティス展のお土産 いつもありがと

 高校時代からの親友が、マティス展のお土産をくれました。私たちは3人組なので、何かというと3人お揃いのグッズです。今回も彼女は3色のブローチを買ってきてくれて、私にはこの色が。

 いつも、ありがとね。

 

 彼女は、4月から再任用で週4日教育現場で働く身。昨年度は週2日勤務でしたが増やしたのだそう。65歳までは続けると言っていました。Yちゃん、偉いなあ・・・。

 

 人手不足は教育現場においても顕著で、担当教員が赴任しないまま新年度を迎える学校も最近ではちらほら聞きます。産休や療休の教員もいるわけですから、学校は通年で教員を探している状況です。

 昨年春に退職した私は、絶対に教職には戻らないと周囲に宣言していましたが、それでも5月にオファーがありました。「4月に赴任した先生が1ケ月で退職」されたとかで。

 4月1日に赴任して翌日に辞めた先生もいらっしゃると聞いています。教職を目指す若者が激減という話題もメディアでよく取り上げられていますので、再雇用の先生は不可欠。Yちゃん、頑張ってね。

 

 今年もいよいよ新年度がスタート。私が勤務してきた学校では、4月1日午前9時から職員打ち合わせ。新採含めて異動してきた教職員が一同に会します。職員会議が終わると、教科、学年、校務分掌と、1日中会議が続きます。そして初日だけ、新メンバーは応接室で昼食。

 新メンバーが別室で昼食中に、古参メンバーはさっさと食事を終わらせて、職員室内で机と椅子を大移動&大掃除。3月中に職員室を模様替えしちゃうと、生徒に異動がばれちゃうという学校特有の事情があるのでね。

 職員室内には大量のLANケーブルがあり、教員の机上に必ず1本ずつないと困るのに、この大掃除のときに必ず「ケーブルがない」という人が出てきます!

「必ずご自分で確保してくださいね!」と、声かけをするのが私の役目でしたが、皆それどころじゃない。自分の荷物移動に夢中でね・・・(苦笑)。

 

 騒動がおさまり、大量のホコリが床に落ちる頃、応接室で昼食をとった新メンバーが緊張の面持ちで初めて職員室に入室。私はその方々に整備した端末を配るのも仕事でした。PCの立ち上げ方からパスワード(必ず変えてくださいね、を力説)、ネットワークへの入り方等々、ひと通りご説明申し上げると、毎年必ずこうおっしゃる方が・・・。

 

 「一太郎入ってますか?」

 

 また、今年もか・・・。まあ、ご用意はしておるんですが・・・。

 

 ほかにもネットワーク関係の業務が山積。本当は自分の教材研究(教員はこれが一番大事なのにね!)を最優先して授業に備えたいのにと、いつもストレスがたまっていたあの頃。

 

 「新年度の季節になると、昔のことを思い出すわよ。当分はね。」と、とっくに定年退職した先輩がおっしゃっていましたが、まさにその通り。

 花曇りの空を見ながら、あわただしく授業初日を迎えていた怒涛の4月を思い出したのでした。

 

 

 

ヨボヨボさんとフレッシュさん

枝垂れ桜

平日にお花見!

 地元の友だちが見頃を迎えていると教えてくれた枝垂桜。

 母校の近くにありながら当時は全く行ったことがなく、数年前に母親を連れて行ったのが初めてでしたが、時期が遅すぎてがっかり。ここの桜は世間の桜より1週間早く咲くようです。

 しかも花見の時期は臨時駐車場から歩かなければならないので、当時80代後半の母親にとっては苦行でしかなく、あまり良い思い出がない枝垂れ桜です。

 

 今回は青空の下で桜を見たいと思い、天気予報を吟味して決行。1時間以上かけて見に行きました。その日の朝にテレビで取り上げられたとかで、平日の割にはまあまあの人出。駐車場に入るのにも路上で待ちました。

 

 お目当ての桜は、寺の本堂の裏側にある大きな大きな枝垂れ桜。樹齢は500年以上。

 横に大きく広がっていて、かなりの老木。自力では立っていられず、あちこちに支柱があり、枝は吊るされています。

 ずい分、ヨボヨボ・・・。

 花は小ぶりで、日頃メディアでよく見るようなふっくらとした桜花ではなく、ちょっと拍子抜け。

 それでもせっかく来たのだからスマホで撮影しようと思い、大きなカメラレンズ持参の人の傍に行って、その人と同じ方向を向いて撮影しました。教員時代、学校行事を撮影に来ているプロカメラマンから教わったテクニックで、上手な人の傍で撮影すればよいアングルで撮れる確率も高くなるというわけです。

 

 ひとしきり撮り終わると、もう一度自分の目でじっくりと愛でることにしました。

 華奢だと思っていた花もよくよく見れば、老木に相応しい可憐な花。太い根っこからはフレッシュな枝がまっすぐに何本も伸びていて、いっちょ前に花をつけています。

 枝垂れるまでにはあと何年もかかりそうな若々しい枝を見て、感激。

 老木だって、どっこい生きている!!

 根っこのまわりには水仙やつくし、仏の座が生えていて、まるで大樹に見守られているかのよう。で、感動したもんだからまた撮影しちゃいました。

 

 駐車場へ戻る前に近くのお煎餅屋さんへ。子どもの頃から食べている懐かしい味ですが、店に入ったのは初めて。ただ残念なことに主力商品の棚は空っぽです。

 「今朝のテレビのせいで在庫がなくなっちゃったのよ。昨日はガラガラだったのに・・」と女将さん。「無理して買わなくてもいいわよ。」とも言われましたが、記念に一袋購入。そうしたら女将さんがおまけのあられをくれました。ラッキー!

 

 自分の母校が近所だったこと、桜を見に来たことがほとんどないことなど、女将さんとおしゃべりしていたら、「ここの桜は咲き始めが赤くてきれい。満開の頃ではもう遅いのよ。」と教えられました。

 

 そうだったのか。じゃあ来年はもうちょっと早めに来ないと。

 だって、また「ヨボヨボさんとフレッシュさん」に会いたいしね!

 

ミシンにカメムシ。春ですね。

ベレー帽

デニムのベレー帽、完成です!

 仕事を辞めてから、出かける時に帽子をかぶるのが好きになり、特にベレー帽はここ最近のお気に入りです。まっすぐかぶるとマッチ棒みたいになっちゃうので、ちょいと斜めにかぶるのがマイブーム。(あ、これはもう死語ですかね?)

 

 最近、友達が手作りベレー帽の型紙を分けてくれたので、それならと真似して作ることに。

 しっかりとしているのに柔らかい、というのが理想の生地。ハギレが埋まっている引き出しから見つけ出したのは、裏起毛のデニム。冬のスーツ代わりにジャケットとパンツを縫ったんだった。入試の監督している時によく着たなあ。しかも2色ある。トップとサイドで色を変えちゃおう!花冷えでまだ肌寒い日もあるからこの生地で決まり。

 

 裏地は見えないけれど、どうせなら派手なのがいいね。ということで、夏ワンピースを縫った時の残りを使いましょう。

 内側に細長いテープを縫い付けるのですが、それにはグログランテープという、オシャレリボンがいいんだけど…。リボンがいっぱい入っている箱をあさったら、それも出て来ました!

 

 あら、材料買わずにすぐ縫えるじゃないの!

 断捨離好きと言いながら、こういう資材は持っている私。手持ちの材料活かせる嬉しさと、ハギレ引き出しの中に余裕が生まれる喜びで、もうウキウキです。

 さあ、早速作業開始!ピーッ!

 

 順調に進み、途中お昼ご飯を食べて戻ってみたら、何故か作品の上にカメムシが!

 え〜っ!と思わず声が出ました。

 閉め切っている部屋なのに、一体どこから来たの?アンタ。

 室内で産卵、孵化しちゃった?ヤダヤダ、そんなこと考えたくない。

 そーっと外に出してやりました。

 

 そしてついに完成。作業時間は4時間半くらいかなぁ。

 最初にしてはまあまあいいんじゃね?

 

 早速かぶって、お出かけしたいなあ。

 

ワンピースを無駄なく活用しました。

ワンピースと帯揚げ

このペーズリー、左右とも同じものです。色が違って見えるんですけどね。

 気温が上昇してきました。家で着ている割烹エプロンも、裏地がフリース生地のものでは暑すぎます。

 注:割烹エプロンとは、洋風の割烹着。前開きスモックのようなものです。

 

 割烹エプロン、買うとお高い。かと言って自作すると、生地代が結構かかります。袖もふわっとしているし、丈もある程度長くないと服が汚れるし。

 買うべきか?縫うべきか?

 

 先日、イオンモールを歩いていたら、安売りのワンピースを発見。前あわせのデザインでゆったり。袖幅もふんわりで、袖口はゴム入り。

 

 いいねぇ!これ割烹エプロンとして着られるんじゃない?

 

 素材はサラサラのポリエステル。縫い物していても糸くずは落ちていくし、このペーズリー柄なら、まあまあオシャレかも?

 と、考えること15秒。

 

 これはマストバイ。決定。

 

 試着は不要。まっすぐレジへ。

 

 家で着てみたらエプロンにしては、さすがに長すぎる。わかっていましたけどね。

 測ってみたら26センチ長い。ということで、裾をカット。

 

 カットした部分は約2メートルもある細くて長い生地です。

 

 26センチ幅を見て考える。スカーフは使わないし。あ、3分の2の長さにしたら、帯揚げ(おびあげ)になるかも!

 注:帯揚げとは、帯枕(おびまくら)に被せて使う細長い布。帯を締めるときに、背中の太鼓(たいこ)部分がずり落ちてこないように帯枕を間に入れて固定するのですが、それを隠すためのものです。こだわりのオシャレな帯揚げをするのです!

 

 ペーズリー柄の帯揚げも面白そう。

 ということで、26センチ✖️160センチにカットして、周囲をぐるりと始末。

 自作の帯揚げ完成。早速、自分の帯や帯締め(おびじめ)と並べてコーディネートしてみたら、まあまあ良い感じです。

 注:帯締めとは、胴に巻いた帯と、背中のお太鼓に通している帯の端を固定するために使うオシャレ紐のことです。

 

 着物を着たときに帯揚げってほんの少ししか見えないんですけどね。でも、チラッと見える帯揚げにもこだわるのが大切なんですよ。着物ってそういう世界。

 

 で、最後に残った生地を割烹エプロンのポケットに利用したら、何とまあ無駄のないリメイクとなりました。

 

 SDGsに貢献できたかなあ?私。