還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

基礎化粧品と手鏡と私。

手鏡

亡き実父の作品

 最近、基礎化粧品を変えました。退職してやっと時間ができて、自分のことをじっくりと考える時間ができたからです。

 私が10代の頃、基礎化粧品はスーパーマーケットの雑貨売り場か、小売の化粧品店で購入するものでした。(父親のポマードは薬局で買っていました!)

洗顔後、お子様クリームかニベアクリームしか顔に塗ったことがない私が、基礎化粧品という言葉を知ったのはずっとずっと後のこと。洗顔後に何かつけなくてはいけないらしいと、美容に関心が出て来た中学時代に、母親の鏡台からちょこちょこ失敬しながら基礎化粧品なるものを覚えていった気がします。

 ちなみにメイクに関しては高校卒業時に資生堂カネボウの2社が化粧講習会を開いてくれて、美容部員の方からメイク方法を教えてもらい、帰りにはアイシャドウや口紅などが収まったパレット状のメイク用品をお土産にいただいて帰って来ました。今のようにドラッグストアで化粧品が簡単に買える時代ではなかったし、ましてやメイク方法をYouTubeで視聴する機会なんて皆無でしたからね。そのパレット化粧品は大学の寮でけっこう皆使っていて、全国的な催事だったのか〜と思ったものです。

 さてその後、都内で1人暮らしをするようになってからは基礎化粧品を海外旅行先で買ったりもして、気づけば40年以上、あれやこれやと色々と試してきました。ただ、これぞ!という品には出会えないままです。

 退職してライフスタイルがガラリと変わったのを機に、そもそも自分に必要な基礎化粧品とは何だろうと考えるようになり、最近出会った某基礎化粧品を新たに使うようになりました。今日はリモートで、その基礎化粧品の会社の方に自分の肌について、日頃の悩みを聞いて頂くことになっていて、準備品として「手鏡」と書いてあったので、久しぶりに棚から手鏡を出して来ました。

 この手鏡は亡き実父の作品です。父はNHKのカルチャーセンターで鎌倉彫講座に通っており、これは初期のもの。実家整理する時に流石にこれは処分出来なくて、母親の鏡台から持ち帰りました。今こうやってしげしげ見ると、父親が家で彫っていた姿を思い出し、初心者らしい味のある作品に思えます。

 実父はDIYが得意な人で、手を動かす趣味も大好きな人でした。釣り、観葉植物、野菜作り、カメラ、木彫りなどなど。油絵もやってはいましたが、彼はデザインセンスはあまり…。私の縫い物好きは実父の影響も多分にあるかもしれません。

 久しぶりに出した手鏡は、細かいところにホコリが溜まっていました。最初は綿棒で掃除していましたが、あまり取れず。途中からエアダスターを使うことを思いつき試しましたが、やっぱりそれほど効果はなく…そりゃそうですよね。昭和のホコリなんですから。

 さて、肌のお手入れについてはリモートで60分もレクチャーしてもらい、顔の洗い残しの箇所まで指摘されたので、また今夜から地道な努力?をしていくことになります。

時々はこの手鏡で自分の顔をしげしげと眺める時間を持たないといけませんね。