還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

真実を映す鏡のお話。

鏡

ホテルの鏡は、目からうろこ・・ならぬ、あちこちにコジワ!

 長年、両眼2.0を維持してきました。還暦の今でも運転時は裸眼です。

 視力が落ちることを心配した父親に、大好きな漫画「なかよし」「別マ」を読むときでさえ、部屋の照明はもちろん、くろがねリビングデスク(昭和の学習机)の照明も点灯させ、背筋を伸ばして座るように命じられてきたからでしょうか?

 ちなみに6歳上の兄は、布団の上で腹ばいになって、しかも薄暗い部屋で「少年チャンピオン」をずっと読んでいましたが、彼もまた眼鏡不要の期間がだいぶ長かったので、父親の命令の効果も今となっては不明です・・・

 

「見えないものなどないのだよ!アハハ」と心の中で豪語し、コンタクトレンズで目を真っ赤にしている友人たちを哀れんできましたが、ある日異変が。

 まず衝撃だったのは、口に運ぶ飯粒がぼやけて見えたこと。以前は口に運ぶ直前まで一粒一粒が見えたのに。大好きな縫物でも黒い生地に黒糸で縫うことが苦痛になり、極めつけは、人間ドックの視力検査で一番小さな円の、開いているところがくるくるまわって見えなくなったことでした。

 

「遠視といいますか、いわゆる老眼ですね。」

 

 眼鏡屋さんにさらりと言われ、自分も人並みに加齢していることを知り・・・。それなら、眼鏡でおしゃれしてやる!と、最初は高級クラスのフレームとレンズを買い、ボーナスが眼鏡にほぼ消えたこともありましたが、毎年のように視力が衰えてくるので、最近は廉価版をかけています。そして、縫物のときはダブルレンズ。黒い生地の裁縫は晴れた日の午前中しか縫いません。(あ、縫えません、が正しい。)少しでも若く見えるようにとフレームは濃い色の太めにしたりして、小さな抵抗も。

 

 最近、都内のホテルに宿泊したときに、バスルームに拡大鏡が設置されていて、使ってみたら、まあ便利。今までアイラインを引くときに、実は目の際がよく見えず、雰囲気で描いていました。あとから眼鏡をかけて確かめたら、そこにはタカラジェンヌのような?アイラインが目尻に2本!

 

 このホテルの鏡は3倍~5倍に拡大されていたと思います。鼻毛のチェックとかもできちゃいました!還暦のオバサンが、マスクを外して、鼻毛が出ていたりしたら、もう・・・考えただけでもおぞましい・・・。

 

 帰宅後、早速自宅の洗面所にも設置。5倍だとかえって見えにくいので、3倍と通常とが両面になっているタイプです。ただ、見えなくていいところまで見えてしまうのがデメリット。特に口まわりの縦型の小じわは恐ろしいほどで自分でも震え上がる・・・まるで妖怪漫画に出てくる老婆のよう・・・

 

あの~「都合が悪い真実は映さない鏡」ってないものでしょうか?