退職後の楽しみは、平日のアート鑑賞です。やっと、モネの連作展に行くことができました。平日の昼頃なのに、会場は結構な混み具合。特に有名な絵には人だかりで、人の間から鑑賞するのもやや大変でした。やっぱり、モネは有名ですね。
色々な美術館にバラバラに保管されている連作を、同時に鑑賞できるなんて、ものすごいことだと思います。同じ風景を時間や季節を変えてモネは描いていますが、並べて比較して見られるチャンスは、自分が生きている間には二度とないと思って行きました。やっぱり実物の迫力は違いました。行って良かったです。
モネは連作を全部並べた時にバランスが良いようにと、アトリエで作品を調整して描いていたそうです。やっぱり連作は並べて見ないと、っていうことか。古い作品なのにとても美しい状態で、近くで筆遣いまで見ることができて感動しました。モネは絵の具を混ぜて色を作るのではなくて、絵の具を載せながら色を変えていくのだそう。私は小学生の時に油絵を習っていましたが、私も絵の具を混ぜないで、キャンバスにペタペタ載せて描いていました。モネ風だった?
若い頃の緻密なタッチの作品が、晩年は枯れたタッチの作品になっているのも、人間らしくて良かった。本妻がいるのに画商夫人と仲良くなるのはどうかと思いましたけど…。
今回初めて複製画を購入してきました。筆遣いの立体まで再現されている複製画で、触ってもOK。紫外線に当たっても50年は色褪せないそうです。3Dプリンタ恐るべし!
モネの絵より先に、私が色褪せて枯れてしまうけど、まあそれは仕方がないこと。
夫にそれを言ったら「案外、わかんないよ。」
私、110歳まで生きるっていうの?
それは無い、無い、流石に…。