還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

ピュアなマダムのマシンガントーク、めっちゃ疲れました。

黒文字茶

マダムご推薦の黒文字(くろもじ)茶、柑橘系の香りでした。


 友人Aと友人Bにプレゼントした保温スカート。友人Aが旧知のマダム(ギャラリーを経営なさっている未亡人)にもプレゼントしたい、というので、暮れに保温スカートをまた縫いました。マダムは完成した保温スカートを大変気に入ってくださったそうで、私にお礼をしたいというので、そのギャラリーを訪ねることになりました。

 

 友人Aに連れられて行ったギャラリーは童話に出てくる魔女の家みたいでした。重いドアを開けたら、中はがらんどう。ちょっとびっくりです。78歳のマダムが作品を少しずつ断捨離しているからのようでした。趣のあるテーブル、椅子、ランプ等家具一式が全部ご主人の遺作。ほかに型紙や服も数点飾られていました。ご主人は縫い物もされたそうです。マルチな才能の持ち主だったんですね。

 

 マダムはご主人が亡くなるより前に体調を崩されたそうで、そのせいで記憶を失っているとのこと。友人Aはそのギャラリーで以前マダムから編み物を教わったそうですが、マダムは今は全く編めなくなってしまっているそうです。その日はスカートのお礼にと、私と友人Aに昔に編んだショールがプレゼントされました。私には編み図も・・・。

 

 初めて訪ねた私に、いかにご主人がすばらしかったかを話すマダム。マダム自身も写真を撮影したり絵を描く方なので、きっとお似合いのご夫婦だったことでしょう。マダムが若い時の写真もたくさん見ましたが、まるで昭和の大女優。

「ご主人にしたら、自慢の奥様だったでしょうね。」と言うと、「生きているときに聞いておけば良かった。」と笑っていました。 

 

 とてもピュアなマダムのマシンガントークに終始圧倒されっぱなしの2時間でしたが、私は将来(伴侶を亡くしたら)どんな独居生活になるんだろう、とふと考えました。

 「いつも夫に守られていると感じ、早朝には家中の窓を全開放して太陽に祈り・・・」を実践しているマダムのようには、絶対になれないと思いますけど。