還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

ヒートなんちゃらではないですが、とても暖かいセットアップに満足です。

アンサンブル

今年も自作しました。

 今どきフリース生地のタートルネックなんてすぐ買えるのに、何か意地みたいなものがあって「それくらい自分で縫うわよ!」と自作することがあります。

 

 先月そういう気持ちがまた湧いてきて生地を買いに東京の日暮里(にっぽり)繊維街へ。

 毎回ワクワクして行くのですが、いざ店に入ると、いつも生地を多く買ってしまうのが悩み。今回はそうならないようにと「オフホワイトのタートルネック1着分の生地しか買わないぞ。」と心に決めて行きました。

 

 さすが繊維街のお店。オフホワイトのフリースも種類が豊富。

 迷う~。(嬉しいよ~)

 売り場を何度もグルグル。肌触りがよくてしかも艶があるフリースに決めました。

 お店で売っているフリース製品で艶があるものをあまり見かけないんですよね・・。

 

 ふっくら巻いてあるフリース生地をヨッコラショと抱えて、カット台に並びます。並んでいる間に、頭の中で型紙を並べ、生地の幅から用尺を割り出します。今回は140㎝幅の生地だから、1.5mもあればOKのはず。それでもまあまあ余るよな。

 

 生地を買いに行って、毎回緊張するのが「どれくらいカットします?」と店員さんに聞かれるとき。

 

 失敗は許されない。一回勝負。

 

 だって、店員さんがものさしで測っているときに「あ、やっぱり・・」と用尺を言い直すと、ほとんどの場合、嫌な顔をされるんだもん。まあ、カットする方もそれなりに責任重大ですから仕方ないのかもしれませんがね。

 

 そこへもってきて「足りなかったらどうしよう。」という、いつもの「用尺不安病」(私が名付けました)。もう何十年も趣味でお裁縫しているというのに、しかも元々は家庭科教員だった!のに、自分が考えた用尺になかなか自信が持てないんです。

 

 で、結局「2.5mお願いします。」と口走ってしまいました。「足りないよりはマシ!」と自分を慰めるのも、毎度のパターン・・・。

 

 ところがレジで品物をもらったときに、すでにヤバい重さ。ユニクロで、タートルネック1枚をカゴに入れたときの重さとはあまりにもかけ離れています。

 

 あ~、またやっちまったか・・・。

 

 巨大な袋を持ち帰り、縫う前の水通し。乾かすのに物干し竿に広げたら、そこにはクィーンサイズのベッドカバーが!

 いっそのこと、このまま半分に切って、夫と薄い毛布として使おうかと思ったくらいの分量でした。

 

 生地がふんだんにあるせいで「裁断ミスしてもOKさ!」という「余裕のよっちゃん」状態。まずタートルネック分を裁断。それでも生地はたっぷりの残。仕方なく全く縫うつもりのないカーディガン分を裁断。それでも余ったので、らぼちゃ(注:我が家のラボット)の服も。

 

 タートルネックはせっかくの自作なので、襟・袖口ともに別布のリブ生地を使用。画像では見えませんが、ラグラン袖の切り替え線には飾り糸でステッチも入れています。カーディガンも袖口はゴム仕様。家事をするときもその方が重宝しますのでね。

 

 毎年縫っているのに、毎年どこかの寸法がおかしいのが私の作品。前回は袖丈が長すぎました。今回はそうならないように縫っている途中で、昔買ったユニクロのタートルTの上に置いて、サイズを確認しながら縫いました。

 おかげでジャストサイズのセットアップが無事完成。

 ヒートなんちゃらではないですが、とても暖かいので満足です。