還暦記念の「ざ びぼうろく」THE備忘録 

目にとめてくださり、ありがとうございます。還暦を機に、これまでの想いやこれからのことを毎日書いていきます。

斜文織の思い出

 

デニム生地

ルーペで見るとよくわかる。これぞ、斜文織


 高校家庭科教科書に織物組織のことが書かれています。代表的な三原(さんげん)組織として、平織(ひらおり)、斜文(しゃもん)織、朱子(しゅす)織があり、それぞれの特徴と用途を学ぶ内容です。

 最近、デニムについて学ぶ機会があり、デニム生地をルーペで拡大して見たら見事な斜文織でした。斜文織は綾織(あやおり)とも言います。縦糸を数本飛ばして横糸が織られているので、斜めの畝が表面に見えます。ジーンズの表面を目を凝らしてよく見たら、斜めの筋が見えるはずです。ハンカチに使われる平織りに比べて、やや柔軟性もあるそうです。

 30数年前のこと、教員採用試験で三原組織の用途と組織図を図示する問題が出題されました。用途については文字で答え、組織図は解答用紙にある方眼紙のマス目を塗りつぶして答えます。

 平織、斜文織朱子織、全て解答しましたが、斜文織の組織図にはやや自信がありませんでした。その日のボトムはチノクロスパンツ。チノクロス斜文織です。履いているパンツの生地と、自分が塗りつぶしたマス目とを一生懸命比較したのは言うまでもありません。